話題沸騰中のスニーカーカスタマイザーが語る SNS の影響力と成功までの道のり
レブロン・ジェームスや村上隆のために制作したカスタムスニーカーに纏わる裏話を初公開



〈CLSC(クラシック)〉のファウンダーとしても知られるストリートウェア業界のベテラン・Joshua Vides(ジョシュア・ヴィーダス)は、スニーカーをはじめとする実在のものをスケッチ風に加工するアート作品の数々でストリートシーンを席巻している。今回『HYPEBEAST』では、エキシビション開催のため香港に滞在中のJoshuaにインタビューを敢行、これまでの周囲の反響や現在の心境について話を聞くことに成功した。
19歳の頃から複数のストリートブランドの運営に携わり浮き沈みを繰り返してきたJoshuaであるが、自身がハンドペイントしたAir Jordan 1の画像をInstagramにアップした日から、その状況が一転したという。「寝る前ぐらいにその画像をポストしたのだけど、目が覚めたらすごい数の新規フォロワーやコメントの嵐で、友達全員から連絡が来ていたよ」と興奮気味に語った。ソーシャルメディアのおかげで一躍脚光を集めることとなった彼は、その後、LeBron James(レブロン・ジェームス)の関係筋と名乗る人物から「シューズを送ってほしい」とInstagram経由で連絡を受けた。その際「800ドルかかるよ」と返答したところ、その人物からの連絡が途絶えたが、数週間経つと「OK、じゃあ(LeBronが住む)オハイオ州アクロンに送ってくれる?」とメッセージが来たという。その後程なくして、Joshuaがカスタムしたシューズを着用して会場入りするLeBronの姿を捉えた画像が、同選手の当時の所属チームであったクリーブランド・キャバリアーズやNBAの公式アカウントに投稿されると、彼の電話は鳴り止まなかったという。「その時はミーティング中だったんだけど、電話が鳴りっぱなしで後でチェックしたらお祝いのコメントで埋め尽くされていたよ」と笑顔で当時を振り返った。また、Joshuaはスポーツ界のみならずアート界の重鎮、村上隆にもカスタムシューズをプレゼントしている。「彼に会うことはわかっていたからね、事前に準備して手渡ししたら、とても興奮していたよ!」と村上氏に対面した瞬間を明らかにした。
先述した通り、Joshuaはスニーカーだけでなく、車や道路の標識など日常に存在する大小様々なオブジェクトをキャンバスに用いることでも知られているが、今エキシビションではバスケットボールのゴールやボール、そしてロッカールームなどにペイントを施している。Josuhaは今回の題材について「バスケットボールはストリートウェアに大きなインパクトを残してきたし、以前にも増してその傾向が強くなっている」とコメント。さらに本展の目玉の一部としてカスタム加工された〈Supreme(シュプリーム)〉や〈Off-White™(オフホワイト)〉と〈Nike(ナイキ)〉のコラボAir Force 1も展示されている。Joshuaは自身の今後について「これまでに誰も見たことのないようなものを作りたい」と自信たっぷりに語った。
あわせて、〈Nike〉によってバスケットボール施設へと大改造された米シカゴの教会もチェックしておこう。