ダカールラリーで輝かしい成績を残したSSS級の希少価値を持つ Porsche 959

1980年代の「Porsche」の技術の結晶とも言える名車の価値は日本円に換算して……

オート
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1980年後半に生産されたPorsche 959は、当時の「Porsche(ポルシェ)」が持つ技術を結集した1台である。本モデルはWRC(世界ラリー選手権)のグループBに参戦するために生産が開始されたものの、Henri Toivonen(ヘンリ・トイボネン)とSergio Cresto(セルジオ・クレスト)の死亡事故を筆頭に大惨事が相次ぎ、「FIA(国際自動車連盟)」が同カテゴリーの廃止およびホモロゲーション申請を受け付けない旨を発表したことで、当初の目的からの進路変更を余儀なくされる。だが、世界一過酷なモータースポーツ競技とも言われる「ダカール・ラリー」の参戦で輝かしい戦績を残し、それに伴う名声の獲得から、1986年には市販化されるまでに至ったのだ。

市販モデルは最高出力450PS/6,500rpm、トルク51.0kgm/5,500rpmを発揮するエンジンを搭載。これはシリンダーヘッドのみ水冷の半空冷式水平対向6気筒935/82型エンジンをベースに、公道での使用に耐えられる改良を加えたものである。だが、本稿で取り上げているパリダカールモデルは世界で6台しか製造されず、走行性能を高める調節可能なサスペンションに全地形ホイールを履くことで、足回りが完全なるダカール仕様の設計となっているのだ。

ラリー感のある外装デザインやバケットシートなど、911とは似て非なるSSS級の希少価値を持つPorsche 959は、10月27日(現地時間)にアトランタで開催される「RM Sotheby(RM サザビーズ)」のオークションに出品される予定で、推定落札価格は3億5,000万円前後にもおよぶとのこと。今後お目にかかれる可能性も低いので、是非この機会に上のフォトギャラリーからその唯一無二のデザインを堪能してみてはいかがだろうか。

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