納期遅延に業を煮やしたアートコレクターによる訴訟に対してジェフ・クーンズが棄却の申し立て

そもそも契約書に明確な納品日を設けていなかったとされるが……

アート
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去る2018年4月、投資家でアートコレクターのSteven Tananbaum(スティーブン・タンナバム)が、未納品となっている3点の彫刻作品を巡って、アメリカ人現代アーティストのJeff Koons(ジェフ・クーンズ)と『Gagosian Gallery(ガゴシアン ギャラリー)』系列のオーナーであるLarry Gagosian(ラリー・ガゴシアン)を訴えていたが、KoonsとGagosian側が同訴訟を「とりとめがなく大げさな主張」だとしてニューヨーク最高裁に棄却の申立てを提出した。

同氏が1300万ドル(約14億2400万円)での購入を合意したとされる作品の中には、Koonsの代表的なモチーフ、Balloon Venus(バルーン・ヴィーナス)も含まれていたが、Gagosian側の主張によると当初の合意では作品の納期について明確な期日を定めていなかったという。だが、Tananbaum氏はこれ以上待ち続ける意思はなく、作品制作に時間がかかり過ぎているため、本契約を撤回する権利があると主張。一方、Koons/Gagosianの弁護士は、アーティスト側は取り交わされた購入契約に基づく全ての義務を果たしており、特定の期日までに作品を仕上げる責任はないと明確に契約書に記載されているため、この要求は受け付けられないとの見解だ。なにやら泥沼化しそうな本裁判の今後の行方にも要注目。

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