スニーカーヘッズをターゲットにした adidas を語る新手の詐欺が横行中?
うまい話には裏があるというが……

昨今のスニーカー業界では、BOTや盗難、暴力事件など様々な問題が後を立たないが、業界全体にとって更なる頭痛の種が増えそうだ。それというのも、〈adidas(アディダス)〉を謳った新手のフィッシング詐欺被害が急増しているからである。
サイバーセキュリティーに関する情報を発信するサイト『welivesecurity』によると、〈adidas〉がブランド創設69周年を記念し、計2,500足のスニーカーを無料でプレゼントしているという偽のキャンペーン情報がメッセージアプリの『WhatsApp』を介して拡大しているという。このメッセージ内の疑わしいリンクをクリックすると、ユーザーの位置情報とIPアドレスが収集され、プレゼント対象者として認定されるための4問のアンケート画面に移行。回答が完了すると、『WhatsApp』内の自身の連絡先にこの偽情報を共有する必要があり、その後は1ドルの手数料を支払って偽のサブスクリプションサービスに登録することになるとのこと。その際、7日以内にキャンセル手続きを取らないと追加の49.99ドルが請求されるとの注意書きがあるが、これに気づかないと永久に届くことのないスニーカーのために合計50ドルを超える架空請求詐欺の被害者となってしまうのである。この手口自体は、2017年より出回り始めたそうだが、〈adidas〉のファンやスニーカーヘッズをターゲットにした新手の詐欺として近頃さらに問題化している模様だ。本稿を読んでいる方は、もしそのような怪しいメッセージを受け取ったとしても、くれぐれも詐欺の被害者とならないようご注意頂きたい。
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