相次ぐ炎上に追い討ちをかけるように H&M の営業利益が過去16年間で最大の落ち込み
ファストファッションの代名詞的ブランドへの逆風が止まない
スウェーデン発のファストファッションブランド〈H&M(エイチ・アンド・エム)〉は、世界で最も価値のあるブランド第2位にランクインしているが、2018年は前途多難なスタートを切っている。同社の発表によると、第一四半期の営業利益は62%減の1億5,000万ドル(約160億円)。これは過去16年間で最も低調な四半期であるばかりでなく、既に下方修正した予測よりも更に下回る結果となった。
主な原因として、予想より暖かかった1月から一転、2月は寒さの厳しいに襲われたヨーロッパにおける急激な気温の変化が考えられる。これにより過去20年以上で最大の売れ残りの山を築き、同社は在庫を処理するために大幅な値下げを余儀なくされた。また、同社は過去3ヶ月、売上以外でも厳しい局面に立たされている。記憶にも新しい1月の人種差別的な広告は大炎上、グラフィティアーティスト・REVOKの作品を無許可で使用したことに端を発する裁判沙汰とそれに伴うストリートアート界からの猛反発など、同社への激しい逆風が続いている。
その一方で、日本が世界に誇る〈UNIQLO(ユニクロ)〉は好調をキープ。発売に備えて、〈tomas maier(トーマス マイヤー)〉とのコラボコレクション第1弾の詳細をチェックしておこう。