Interviews:fragment design x OAKLEY のコラボレーションから覗く藤原ヒロシの偏愛

完売必至のコラボレーションモデルの独占情報から、プライベートにまで言及

Fashion  

常にその動向が国内外の業界人の間で話題となり、彼自身の極私的な関心事項がストリートの、ひいてはファッション・カルチャーシーン全体のトレンドとなり得る。藤原ヒロシとは、そうした世界規模の影響力を持つ無二の個性だ。自身の主宰する〈fragment design(フラグメント デザイン)〉においても、先のミラノファッションウィークでお披露目となった〈Moncler(モンクレール)〉とのコラボレーションシリーズの衝撃も記憶に新しい。そんな彼のデザインプロジェクトの次なる一手が、過去にも数回行われた〈OAKLEY(オークリー)〉とのジョイントワークだ。今回のコラボレーションモデルは、昨年登場し今春正式にローンチされた新モデル、“FROGSKINS LITE(フロッグスキンライト)”。Polished BlackにDark Greyのレンズが合わさったデザイン(21,000円・税別)と、Matte BlackにPrizm Greyレンズという組み合わせ(23,000円・税抜)の2デザインが、世界各地で発売となる。国内のリリースは4月28日(土)となっており、『オークリーストア 原宿店』、『オークリーストア 大阪心斎橋店』、『Dover Street Market Ginza』で取り扱いとのこと。国内の〈OAKLEY〉直営2店舗での発売方法に関しては、4月23日(月)12:00に、ブランド公式サイト内ストアニュースページにて発表されるので、購入希望のみなさんはサイトのチェックをお忘れなく。

この“FROGSKINS LITE”に、藤原氏はどんなフレッシュネスを見出したのか。

Interviews: fragment design x OAKLEY のコラボレーションから覗く藤原ヒロシの偏愛

− ヒロシさんは元々OAKLEYを掛けている印象が強かったのですが、初めて掛けたのはいつ頃だったんですか?

覚えてないなぁ。でも、かなり前だとは思います。最初見たときには、「オモチャみたいなサングラスだな」と思いました。

− サングラスは色々なブランドを掛けてこられたんですか?

よく掛けるのはOAKLEYにRay-Ban、あとは自分が関わったモデルが多かったです。時期によってRay-Banをよく掛けてたりしましたけど、ここ数年はOAKLEYばっかりですね。手軽なのが良いのかな。掛けてても軽いし。

− 気軽に使えることも選ぶ上では重要なんですね。

今でこそ別になくなったけど、昔は今以上に気負ってサングラスを掛けることに抵抗があったような気がします。昔、arnetteとかのシャープなサングラスが世の中で流行ったときも、僕には形的に無理でした。当時もボストンフレームに近い、フロッグスキンみたいなサングラスの方がしっくり来て。

− 例えばSteve Jobsのように、決まったアイテムを身に付け続けたい、という感覚があるんですか?

それはまったくないですよ。全然違う格好もたまにはするし。ただ、自分の中の定番として残っているものは確かにあるし、それが時代によって増えることも減ることもあります。

− その中でもOAKLEYは残っているんですね。

OAKLEYと言ってしまうのが正しいかはわからないですけどね。OAKLEYには多分、何百種類もアイテムがある中で、僕はフロッグスキンばかり掛けてるので。

− 確かにフロッグスキンを掛けられてる印象は強いです。今は何本くらいお持ちなんですか?

多分20、30本あると思います。色や柄とかレンズが違うものも含めて。その中には自分が関わったものもありますよ。ただ、僕度を入れてるんで、レンズを変えると結局ほとんど同じものが増えちゃいますよね(笑)。

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− 今回のコラボレーションはその進化系に当たるフロッグスキンライトがベースですが、このモデルも元々掛けていたんですか?

はい。今までずっとフロッグスキンを掛けていたけど、一昨年に出たラッチや去年発表されたこのフロッグスキンライトとかも僕的には掛けたい形だったので。このMalcolm Xみたいなハーフリムが面白いなと思いました。今は光沢のある方が気分です。

− 今回、コラボレーションの提案から受けた率直な感想を教えてください。

嬉しかったですよ。好きなものでコラボするのは楽しいですよね。それに、もうすでに完成されてるものだし、ゼロから考えて作るのとはまた違うので。このコラボがフロッグスキンライトを知ってもらう良いきっかけになればより嬉しいですね。

− そんな完成されたモデルに手を加える上で、今回意識されたことは?

何でしょう? 99%、元と同じじゃないですか(笑)。言ってしまえばロゴを載せてるだけ。完成されてるだけに、むやみにいじりたくもなくて。

− 今回のコラボも世界中から注目されると思いますが、ものづくりの上でそうした視線は意識されていますか?

できる限り考えないようにしています。自分のイメージがどこにあるのかを考えるのが大事だと思っているので。それでもいろんな人が気にしてくれるのはありがたいですけどね。

− ゼロからものを作ることと、今回のようにベースがある上でコラボレーションをすることと、ご自身の中で優劣はありませんか?

そうですね。今回のOAKLEYに関しては元からあるものなので、導入口になれば良いかなと思っています。まだ出たばかりのモデルで知らない人もいるでしょうし、知っててもこれはどうなのかな? って迷ってる人は多いと思うんです。その中で、僕はこれが好きですっていう風に伝えられたら良いなと。

Interviews: fragment design x OAKLEY のコラボレーションから覗く藤原ヒロシの偏愛

− OAKLEYには自社工場で一貫した生産ラインがあって、その全体に影響が出てしまうため逆にコラボのハードルがすごく高いそうですね。

そうなんですね、光栄です。でもコラボだけじゃなくて自分でカスタムしたりするのも楽しいですけどね。僕が今よく掛けてるフロッグスキンも、アジアンフィットにステムだけ過去にやらせてもらったコラボのものに変えてたりするので。本当に軽いし楽だし、フィットする。アジアンフィットが出て余計に良くなりましたよね。

− 今後のOAKLEYに期待することは?

アスリート用のメガネも作ってると思いますし、そういう進化もしつつ、こういうトラッドで僕が好きなものも継続して作っていってくれたら嬉しいですね。普段の街中でも雪山でもOAKLEYだし、個人的な付き合いはもしかしたらどのブランドよりも親密かもしれないですよね。

− そんな偏愛ブランドの掛け始めを覚えてないというのが意外ですね。

僕、あんまり昔のことを覚えてないんですよね(笑)。あまり振り返らないし、自分のしてきたことに興味がないのかも知れないです。好きだったものはずっと好きなんですけど、自分がやったことに関してはなぜか記憶に残らない。

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− 先ほど雪山のお話が出ましたけど、スノーボードは変わらず熱中されてるんですね。

今年は全然行けなかったですけどね。スケジュールの都合で。理想は週1なんですけど、シーズンで4回しか行けませんでした。

− エリアとしてはどこに行かれることが多いですか?

雪の状況にもよりますけど、新潟か八甲田ですかね。ひとりで行くこともありますし、行った先で仲間と合流することもあります。

− スノーボードではあまり海外には行かれていないんですか?

最近はほとんど行ってないです。夏には良いけど、日本は降雪量が世界一で雪がすごく良いから、海外まで行く必要はないかなって最近思い始めてるところです。どこもそれぞれ楽しさはあると思うし、行ったら行ったで面白いんですけどね。前は毎年アラスカに行ってたんですけど十分他で楽しめるし、もう行かなくてもいいかなとは話してます。

− 温泉宿に泊まられたりもするんですか?

はい。でも、みんなと温泉宿に行ってもだいたい僕は温泉に入らないです。温泉って、ヒマじゃないですか(笑)。家で長くお風呂に浸かるのは好きなんですけど、温泉にiPadを持って入るわけにもいかないから。

− 手持ち無沙汰なんですね(笑)。

そうですね。宿の大浴場にもあんまり行かないです。部屋でお湯を張って、本を読んだりとか。ヒマ恐怖症なので。

− スノーボードは遠征しても天候次第では滑れないこともあり得ますよね?

1回ありましたね。アラスカに行って1週間、1度もボードケースを開けなかったときが。ずっとヘリが飛ばなくて。

− ヒマを好まないヒロシさんはそのときはどうされたんですか?

世界中どこに行ってもあんまり観光はしないんですけど、その時はアンカレッジの街に行ったりしました。一応、どの都市でも1回くらいは行ってみようかなって。

Interviews: fragment design x OAKLEY のコラボレーションから覗く藤原ヒロシの偏愛

− 今もお仕事で世界中を飛び回られてると思いますが、新しい国や都市にはあまり行かれないんですか?

行けてないですね。行きたいなとは思ってるんですけど。

− 具体的に行きたい場所は?

ベラルーシとか、行ってみたいですね。何て言うか、独裁国家に行ってみたいんです。キングダム的な独裁国家は色々あるけど、本当の独裁者がいる国家っていうのはあんまりないじゃないですか。どんな感じかなぁと。

− 意外ですね(笑)。OAKLEYは “One Obsession, Ignite human possibility”をキーワードに、“とりつかれていること、ゆずれないもの・こだわり”というテーマを掲げているそうですが、ヒロシさんはあまり熱っぽく何かに打ち込む印象がなかったので。

それって個々のものなので押しつけるのも好きじゃないし、押し付けられるのも好きじゃないです。だから、自分が面白かったものの話を淡々として、みんながそれに興味を持ってくれてらそれで良いんじゃないかと思ってます。それを共有できたときはやっぱり幸せですよね。

− 夢中になるものを進んで探したり、新しいことをインプットしたりは意識的にされてるんですか?

してないですね。自分に正直に生きてるだけです(笑)。ただ、周りにいる人たちがみんな頭が良いので、話してて面白いなと思うことは多いですよ。情報源としてもすごく大きいです。別にスペシャリストだけじゃなく、普通の友達とかの話の方が面白かったりしますね。

− 10代のキッズのような自然体のコミュニケーションですよね。

そうですかね。中二病かなぁ?(笑)

− 逆にオン・オフというような感覚もないですか?

ないですね。と言うか、できない。みんな、どうやってやってるのか知りたいくらいです。例えばパソコンを持たずに旅に出る、とかって僕にとっては結構拷問なので。遊ぶにしてもパソコンがあった方が遊びやすいですし。

Interviews: fragment design x OAKLEY のコラボレーションから覗く藤原ヒロシの偏愛

− 「デジタルデトックス」みたいな言葉とは無縁ですね(笑)。

デジタルデトックス自体が僕にとっては拷問です。もちろん、やりたい人がやる分には良いと思うんですよ。僕だってデトックスはやりたい時もあるし、食事を制限したりすることもありますしね。

− ケミカルとナチュラルのバランスが大事ということですかね。無理に排除するのは不自然ですし。

ケミカルを排除したら、多分僕は無くなっちゃいますけどね(笑)。ジャンクフードも好きだし、ほとんどナチュラルな部分がないと思うので。

− いつもヒロシさんは大きめのトートバッグを持ち歩かれてるイメージがありますが、荷物が多い理由がわかった気がします。

多いですかね? 二泊三日の海外も原宿にいるときも大体このくらいのバッグですよ。ただ、パソコンと電源を持ち歩かないことはないですから。やっぱり、ヒマ恐怖症なんでしょうね(笑)。

[問]ミラリジャパン(オークリー)
Tel:0120-009-146
http://jp.oakley.com/

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Photographer
Shunsuke Shiga
Writer
Rui Konno
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