カタールの王族が所有していた1995年製の Ferrari 456 GT がオークションに登場

世界有数の富豪が惚れ込んだ一台は意外なモデルだった?

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Ferrari(フェラーリ)」が1992年から2003年にかけて生産した2+2グランツーリスモ・456は、5.5リッターV12エンジン、最高出力442 ps/325 kW、6速MTなど当時の最高性能を誇り、今日のGTC4Lusso(ルッソ)の土台となった612 Scaglietti(スカリエッティ)の前身モデルである。その一方で「つまらない」、「インパクトに欠ける」などのレッテルを貼られることも多く、一般的には不人気なFerrari車として正当な評価を受ける機会が少ない。しかし、実際はそのエレガントなデザインからコアなファンも多く、カタールのプリンスもその1人であったようだ。

12年の生産期間にマイナーチェンジモデルの456Mを含めると合計3,289台が市場に出回ったが、そのうちの1台を所有していたのが、 カタールのロイヤルファミリー、Al Thani(アール・サーニー)家のメンバーであった。

同一族は法外な価格の高級車を度々購入することで有名であるが、この度オークションに登場した1995年製のFerrari 456 GTの初代オーナー、Sheikh Abdulaziz Bin Khalifa Bin Hamad Al Thani(シェイク・アブドゥルアズィーズ・ビン・ハリーファ・ビン・ハマド・アール・サーニー)はカタールの前々首長の長男であり、石油相兼財務相を約20年間務めた人物である。

走行距離わずか14,000kmに満たないこの車両は、同氏が1995年8月に購入後、2004年まで国際映画祭でもお馴染みのフランス・カンヌにある自宅にて所有・保管していた。その後、第2、第3の所有者の手へと渡り、来月にモナコで開催される「RM Sotheby’s」オークションに出品される運びとなった。ロイヤルファミリーが所有していたこともあり、一般的なマーケット価値を上回る値段で買い手が付いても何ら不思議ではないが、如何ほどの金額で落札されるのか注目したい。

男のロマンそのものと言える「Lincoln(リンカーン)」の1964年製オープン式コンチネンタルや、「Ferrari」の創始者であるEnzo Ferrari(エンツォ・フェラーリ)が生涯最後に手掛けたFerrari F40など、その他のヴィンテージカーニュースもあわせてチェックしてみてはいかがだろうか。

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