Nike がアメリカで最も権威ある広告誌の最優秀マーケティング賞を受賞

炎上キャンペーンを見事制した〈Nike〉の革命的躍進を物語る受賞

エンターテインメント
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2018年も終わりに差し掛かるなか、アメリカで最も権威ある広告/マーケティング誌『Ad Age』が〈Nike(ナイキ)〉を今年度の“Marketer of the Year(最優秀マーケティング賞)”に選出。

気鋭デザイナーを招いた数々のコラボレーションや革新的なフットウェアのリリースにより話題に事欠かない〈Nike〉であるが、自社のプロダクト以上に注目を集めたのが、去る2018年9月に発表した渦中の元NFL選手Colin Kaepernick(コリン・キャパニック)を起用した“Just Do It” 30周年記念キャンペーン

試合前の国歌斉唱の際に起立することを拒み、事実上リーグから追放された形のKaepernickを大々的にフィーチャーした同キャンペーンは、若い世代を中心に幅広い賞賛を得た一方、愛国心や人権問題に関わるセンシティブな内容のため、〈Nike〉製品のボイコットを促すハッシュタグがTwitter上でトレンド化するなどアメリカ全土を二分する大論争へ発展。

これにより〈Nike〉の株価は一時的に下落するも、結果的にはキャンペーンCM発表後、24時間の間に総額4300万ドル(約47億5,000万円)のメディア露出価値を生み出し、オンラインセールスは31%増加、さらに同社の株価市場価値が史上最高値を更新するなど驚異的な記録を打ち立てている。

キャンペーンのキャッチフレーズ「何かを信じろ。たとえそれが全てを犠牲にするとしても」という言葉通り、今回の選出は様々なリスクを覚悟でKaepernickを起用した〈Nike〉が逆風に見事打ち勝った2018年を物語る受賞といえるだろう。

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