Interviews:卍LINEこと窪塚洋介が想う“ファッション x エネルギー”というムーヴメント

「その変化を恐れずに歓迎し創造することで、次の時代を天国に変えられると信じています」

ファッション
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ファッション界の電力会社の切り替えが進んでいる。〈UNDERCOVER(アンダーカバー)〉、〈nonnative(ノンネイティブ)〉、〈BAL(バル)〉は再生可能エネルギーを供給する電力会社「みんな電力」と手を組み、生産者の顔が見えるクリーンな電力の普及をサポートするエクスクルーシブなアイテムを製作し、この活動に共鳴した『ZOZOTOWN(ゾゾタウン)』がそれらを期間限定で販売しながら、地元千葉にある国内最先端の「ソーラーシェアリング」産エネルギーを拡めている。

日本において電力は2016年4月に自由化されたばかりで、まだ国民の約1割しか切り替えていないのが現状だ。自然由来で、環境に負荷をかけない再生可能エネルギー(以下、再エネ)は世界を見渡すとグローバルスタンダードとなっており、ファッションのみならず、音楽やアートなどカルチャーとの親和性も次第に高まってきている。

テクノロジーが発展の一途を辿る現代社会において、地球との共存を訴えるムーブメントの先駆けとなったのは、卍LINEこと窪塚洋介だ。彼も記述の3ブランドと同じく、「みんな電力」のプロジェクトに賛同した1人であり、昨年1月にはレゲエ界のレジェンドLee Perry(リー・ペリー)、そして盟友であるSHINGO★西成と世界で初めて再エネのテーマソング“ドレミファSOLAR”をリリースした。あれから約2年、窪塚氏はエネルギーの切り替えが進むこと、そしてこの流れにおけるカルチャーの役割についてどう考えているのだろうか。話を伺った。

ー ファッション界でも電力切り替えがはじまっていますね。

卍LINE(以下、卍):すべての社会活動の根源とも言えるエネルギーが変わることによって、僕らの生活の全てが変わる。その変化を恐れずに歓迎し創造することで、次の時代を天国に変えられると信じています。

ー “ドレミファSOLAR”の発表から約2年が経ちました。その後、手応えや反響はありましたか?

卍:実験的、突発的な企画ではありましたが、根底に“今の時代に必要な答え”と思える確信があっての活動でした。そしてそれがSHINGO★西成、御大Lee Perryとの共同制作ということで、とても興奮しました。

ー 社会におけるファッションや音楽、総じて“カルチャー”の役割はなんでしょう?

卍:もしこの世界に壁があるならそれを破壊し、繋げ、未来をつくり出す種となるような、インスピレーションに溢れた自由を体現することでしょうか。

ー エネルギーが、もっと私たちにとって当たり前で、身近になるためにできることは何でしょう?

卍:社会がどういう風に成り立っているか、表と裏の両方から眺め、歴史や思想、人種や時代をも超え、今「ここに何が必要か」を一人一人が意識できたら、あっという間に世界は変わると思います。

ー 今回、〈UNDERCOVER〉、〈nonnative〉、〈BAL〉が「みんな電力」と発表した服を通じて、受け手に何を感じて欲しいですか?

卍:これが、大いなる未来の扉を開けるきっかけとなることを願っています。

〈BAL〉が発表したL/S Tシャツの両腕部分には、 ニューヨークのアーティストJose Parla(ホセ・パルラ)によって描かれた言葉がプリントされている。そこには「Be Aware of Your Existing Freedom」とあり、意訳は「すでに持っているあなたの自由(権利)を認識しろ」ということだ。

あなたの家の電力会社切り替えは、検針票を手に、集中すれば5分で終わる。選択肢は、あなたの手の中にあるのだ。

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