医療大麻を巡る社会状況を描く映画『WEED THE PEOPLE — 大麻が救う命の物語 —』が来年日本公開へ
医療大麻でがんを治療する5人の小児がん患者とその家族の物語を軸に専門家の意見やサポートする人々の姿を描いた話題作について、自主上映会の主催者を募集中
2018年も残すところあと1ヶ月。ふと今年を振り返ってみると、「2018 FIFAワールドカップ」や空前の将棋ブームなど様々なトピックが思い浮かぶことだろうが、その中でもカリフォルニア州やカナダにおける“大麻解禁”は未だ記憶に新しい出来事のひとつである。日本において大麻が合法化されていないことは言うまでもないが、世界的に見ると大麻を一概に“悪”とする風習は次第に薄まってきている。
今年米国で公開された『WEED THE PEOPLE — 大麻が救う命の物語 —』は、医療大麻でがんを治療する5人の小児がん患者とその家族の物語を軸に、医療大麻を巡る社会状況や専門家の意見、サポートする人々の姿を描くドキュメンタリー作品として、今年「SXSW Film Festival」や「Nashville Film Festival」を受賞。作中では、医療大麻に含まれている化合物(カンナビノイド)が体内で反応を引き起こし様々な効用をもたらしてくれることや、薬物規制法改正の根本には人権問題があること、そして合法化を望むのは好き勝手するのではなく、治療を標準化するためのものであることなど、医療大麻を多角的に捉え、これにより助かった命があるという事実を世界に発信している。
医療大麻に関する必要な研究が進み制度が整備されることへの寄与を目的として、正しい知見を広く普及させることを目指す一般社団法人「GREEN ZONE JAPAN」は現在、本映画の日本語字幕版を制作中で、それと同時に自主上映会の主催者を募集中。作品は大麻に関する知識の無い方がみても充分に理解可能で、従来の“違法薬物としての大麻”のイメージを覆す内容となっているので、関心がある方はこちらから上映期間や費用などの詳細を確認してみてはいかがだろうか。
ちなみに、大麻については老化抑制効果の研究も進んでいることはご存知?