Essentilas:世界規格の日本人キーボード奏者 BIGYUKI
11月26日(月)渋谷、A Tribe Called QuestやJ. Coleからも愛されるBIGYUKIの単独来日公演開催も決定
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世界各国の様々なシーンにおけるキーパーソンや重要人物たちにとってのキーアイテムやマストハブアイテムを探る『HYPEBEAST』の不定期企画“Essentials”。久々の更新となるそんな“Essentials”の最新回に、世界の大物アーティスト達に愛され、アメリカで大注目を浴びる世界規格の日本人キーボーディスト、BIGYUKI(ビッグユキ)が登場。
6歳でピアノを始めてクラシック音楽を学んだ彼は高校卒業後に渡米し、アメリカ有数の音楽大学であるバークリー音楽大学へ入学。以降ボストンの音楽シーンでジャンルを問わず活躍し、セッションプレイヤーとしての地位を確立する。その後もアメリカを拠点にその活動の幅を地球規模に広げ、伝説的ヒップホップグループのA Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)が2016年にリリースした実質のラストアルバム『We got it from Here…Thank You 4 Your service』にはミュージシャンとして8曲、作曲家としては3曲に参加。またJ. Cole(J・コール)が2016年にリリースしたアルバム『4 Your Eyes Only』にもミュージシャンとして参加。両作とも全米チャート1位を獲得し、日本人としては初めて全米1位獲得の2作品に参加という快挙を達成した。2017年リリースの最新アルバム『Reaching For Chiron』は世界的に高い評価を獲得している。そして『HYPEBEAST』では今回そんな彼が「朝霧 JAM 2018」に出演するため来日を果たした際に接触。翌日に「朝霧」出演を控える彼に“Essentials(=必需品)”を見せてもらった。
彼が“お爺ちゃん”と呼び、ずっと大事そうに手に持っていた姿が印象的だったのが1975年ごろに製作されたという「KORG(コルグ)」社製のシンセベース。今から10年以上前に100ドルほどで知人から譲ってもらったとのことで、以降世界中を共に旅してきた“家族”とのことだ。スウェーデンに拠点を置く「Teenage Engeneering」社製シンセサイザーのOP-1は久しぶりに引っ張り出してきたとのことで、自身のライブ用ではなく「朝霧」後に控える他アーティストのヨーロッパでのライブに使う用として持参。
純銀製のカード入れは〈Boris Bidjan Saberi(ボリス・ビジャン・サベリ)〉製。2017年のアルバムが完成した際に自分へのご褒美としてニューヨークで購入したもの。世界的に注目を集めはじめた2年前の誕生日に大事な人からプレゼントとして貰ったという〈CUYANA(クヤナ)〉のパスポートケースにはゴールドで“BIG”の刻印が輝いていた。
そして世界中を飛び回る彼らしいトラベルグッズとして必須となるマルチコンセントプラグやエチケットグッズも登場。ハブラシキャップは日本に帰ってくる度にまとめ買いするアイテムとのことで、地元三重県で購入したという伊勢木綿のがま口財布からは世界中の通貨が入っており、先述のパスポートケースからは米ドル札はもちろん、英ポンド札や中米グアテマラの紙幣までもが登場、BIGYUKIの“世界規格ぶり”がここからも垣間見えた。日本通貨用というレザーのがま口財布は父親から貰ったというものとのこと。
そして高校生時代にお世話になったという三重県にいるピアノの恩師から“宿題”としてもらったというバッハの装飾音奏法や楽曲原理が詳細に解説された『インヴェンションとシンフォニア』。敬愛してやまない恩師からネクストステップに進むための宿題としてプレゼントされたこの1冊には愛の籠もったメッセージが内側に秘められていた。
まずはその世界を股にかける日本人キーボーディスト、BIGYUKIの“Essentials”の数々を上のフォトギャラリーよりチェック。彼は11月26日(月)に 再び来日を果たし、渋谷『WWW』にて単独公演を開催するとのことなので、気になる方は是非その世界レベルのパフォーマンスを体感してみてほしい。チケット情報を含む詳細はこちらから。