パンクとTシャツカルチャーの生みの親 ジョン・ドーヴ&モーリー・ホワイトが日本で初の個展を開催

シド・ヴィシャス、デヴィッド・ボウイ、ヴィヴィアン・ウエストウッドらに崇拝された孤高のUKアートユニット

アート
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「Tシャツは資本主義の現代世界の産物、そこから生まれた社会主義革命の一つなのです。 それは普遍的な言語の一部であり、ポップアートのポスターよりもパーソナルで、音楽よりも痛烈な表現だったのです。」

上記のように語るJohn Dove(ジョン・ドーヴ)とMolly White(モーリー・ホワイト)は、パンクムーブメントの提唱者であるVivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)やMalcolm McLaren(マルコム・マクラーレン)、Sid Vicious(シド・ヴィシャス)にも影響を与えたアートユニットだ。ニューヨークでIggy Pop (イギー・ポップ)率いるThe Stooges(ザ・ストゥージズ)、Lou Reed(ルー・リード)のVelvet Underground(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)が活躍していた60年代後半、“WONDER WORKSHOP”の名義で活躍してた二人は、ロンドンのパディントンに構えたアトリエでフルグラフィックのプリントTシャツをシルクスクリーンの技術によって製作。これが他でもない、現代ストリートファッションの主役であるTシャツの起源なのだ。そして、70年代に入ると一層イギリスとアメリカの急進的カルチャーの相互作用が深まっていき、現『Worlds End』の場所にあった『Paradise Garage』より、JohnとMollyのシルクスクリーンとTシャツ、アンチファーのメッセージとして製作された仾と虎のアニマルプリントが発信され、ポップアート、ダダ、シュルレアリスム、ロックンロール、全てのイメージをミックスして、“メッセージを身に付ける”ことが可能になったのだ。

そんな偉大なアーティスト/デザイナーたちに多大な影響を及ぼしたJohn DoveとMolly Whiteが、8月25日(金)より、『DIESEL ART GALLERY』にて日本初の個展“SENSIBILITY AND WONDER”を開催。本展では彼らが過去に歩んできた時代と同時期に過ごした人物や出来事を振り返りながら、60〜70年代に生まれた現代アートとファッションの手法、今では当たり前になったアイデアの起源をスクリーンプリントとコラージュ、そして映像を通して遡る。また、8月26日(土)には会場にてサイン会も実施予定とのことなので、こちらから詳細を確認し、会期中に足を運んでみてはいかがだろうか。

John Dove & Molly White “SENSIBILITY AND WONDER” @ DIESEL ART GALLERY
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
Tel:03-6427-5955
会期:2017年8月25日(金)〜11月9日(木)
開館時間:11:30 – 21:00
入場料:無料
休館日:不定休

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