Gucci が Forever 21 のデザイン盗用に関する訴訟問題について公式声明を発表

今後は法廷を舞台に更なる泥沼化の様相を見せるであろうファッション界注目の対立

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〈adidas(アディダス)〉の商標権侵害問題Kanye West(カニエ・ウェスト)によるデザインの盗用2Pacを撮影した写真家との著作権問題『Thrasher』のフレイムロゴデザイン盗用問題など、これまでに様々なデザイン盗用問題を巻き起こして物議を醸してきた世界中で人気を誇る大手ファストファッションブランド〈Forever 21〉。先日言わずと知れたイタリアのラグジュアリーブランド〈Gucci(グッチ)〉との商標を巡るトラブルが発生していることをご紹介したが、今回その泥沼トラブルに更なる進展があったようだ。

その〈Gucci〉と〈Forever 21〉間で勃発した一連の泥沼トラブルの流れを改めて説明すると、ことのはじまりは昨年末に〈Gucci〉が〈Forever 21〉に対して、ブランドが誇るアイコニックな“青-赤-青”また“緑-赤-緑”の3色ストライプデザインの使用停止を求めたこと。ちなみにこの3色デザインは〈Gucci〉が50年以上前から使用してきた格式あるデザインであり、1969年にはそのトレードマークが商標権に登録されている。そしてその後〈Forever 21〉はその〈Gucci〉の使用停止要求に大人しく応じるかと思いきや、なんと逆に牙をむき〈Gucci〉を相手とする訴訟に出た。〈Forever 21〉がカリフォルニア州中部地区米国連邦裁判所宛に出したその訴訟の内容とは、問題となったアイコニックな3色デザインの使用許可を求めること、そして〈Gucci〉が所有するその3色デザインの商標取り消し。と、ここまでがこれまでに話題を集めた〈Gucci〉と〈Forever 21〉間の泥沼デザイン盗用トラブルの大まかな流れである。

ちなみに〈Gucci〉がデザイン盗用を指摘した〈Forever 21〉によるその問題のアイテムのひとつがこちら。

Gucci が Forever 21のデザイン盗用に関する訴訟問題について相手を強く非難する公式声明を発表 グッチ フォーエバー 21

そして今回新たに見られたその泥沼トラブルに関する進展とは、その〈Forever 21〉による訴訟に対する〈Gucci〉からの反訴。その内容は言わずもがな〈Forever 21〉による〈Gucci〉の所有する商標権侵害とブランド・ダイリューション(ブランド価値の希薄化)。遂に法廷に足を踏み入れて更なる泥沼化の様相を見せていく大手ファストファッションチェーンvs有名ラグジュアリーブランドによるデザイン盗用を巡る対立だが、今後本件はどのような結末を迎えることになるのだろうか。

この度〈Forever 21〉のデザイン盗用を巡る訴訟問題に対して〈Gucci〉が発表した公式声明は以下のようなもの。

Gucciの著名な“青-赤-青”また“緑-赤-緑”の3色ストライプデザインは50年以上に渡ってGucciのアイコニックなコードとして存在し続けてきました。これらはそれぞれ1951年と1963年に我々がデザインとして用い始めたものであり、1979年には政府公認のもと商標権に登録されています。

それにも関わらずForever 21は我々に対してその権利を侵害し、更には商標権取り消しを求めており、この度我々はGucciのブランドアイデンティティの中心に存在するその知的財産権を守るため、そしてForever 21による道理にはずれた不届きな利己的な暴走を止めるべく行動に移します。

Gucciは今回とる防衛的措置や施行を、悪いことと知りながら欺瞞のもとに利益を上げようとする者から、我々のお客さまたちを守るためにもとても重要なものだと考えています。

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