14歳の少年をきっかけにティンカー・ハットフィールドが描いた Air Jordan 3 のアートワーク
オークション売り上げの全額は「Make-A-Wish」基金へ
オレゴン州ビバートンにある〈Nike(ナイキ)〉のキャンパス(本社)に訪れることは、少年Andrew Woodruff(アンドリュー・ウッドラフ)が抱いた夢の一つだった。 「Make-A-Wish」という基金団体のおかげでその夢を叶えた彼だったが、その後間もなく骨がん(骨肉腫)の悪化により14歳という若さでこの世を去った。〈Nike〉シューズのレジェンドデザイナーTinker Hatfield(ティンカー・ハットフィールド)は彼の生涯を讃え、自身のデザインしたアイコニックなAir Jordan 3と、それを描く自分の手を描いたボールペンアート作品を制作した。Tinker Hatfieldはこの作品について、「手とは、物質よりも大切なものです。手とはクリエイターの存在と同等の存在です」と語り、スニーカーは世間の人々に賞賛されているが、そのスニーカーの存在の裏にある、ゼロから何かを生み出すというスキルや小さなきっかけを生み出すこと自体が偉業なのだというコメントをしている。そしてこの絵の場合は、プロフェッショナルであるMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)のためのクリエイターのコラボレーティブワークの偉大さも、同時に表現されているという。
『eBay』にてオークションに出され、日本時間7月7日の午前中に落札されたこのアートワークの価格は4,050ドル(およそ458,000円)。売り上げの100%が、「Make-A-Wish」へ寄付される事になる。少年の夢をきっかけに、有名デザイナーが心を突き動かされ制作した作品を、上のギャラリーにてチェックしよう。