現代の政治/紛争問題にメッセージを投げかけた OFF-WHITE™ の2018年春夏コレクション
「私がかつて披露したコレクションの中でもっとも重要なものとなりました」

































Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)がイタリア・フィレンツェで開催された世界最大級のメンズプレタポルテの見本市「Pitti Uomo」で、アメリカ人小説家 Ray Bradbury(レイ・ブラッドベリ)の『華氏451度』にインスパイアされた〈OFF-WHITE™(オフホワイト)〉の2018年春夏コレクションを発表した。
ランウェイ開始前、Virgilはシリアとパレスチナの紛争に焦点を当て、政治的なポエムをライブストリームで上映。ジャーナリスト兼アーティスト Omid Shams Gakiehの作品やポーランドの詩人/脚本家 Anna Świrszczyńskaによるワルシャワでのナース経験を綴ったもの、さらには「兵士は言う。たとえ君の銃弾が僕のジャケットから心臓を撃ち抜こうと、君は、敵だ。私を殺すことはできない」といった戦争の悲痛な現実が生々しく伝わるメッセージは、Virgilが本コレクションに込めた想いをリアルに反映したものだった。ロックフォード生まれのデザイナーは『WWD』のインタビューで「我々が生きる現代に強くインスピレーションを受け、政治関連の問題や年配たちに抗いながら未来を生きる若い世代について考えました」とコメントし、「私がかつて披露したコレクションの中でもっとも重要なものとなりました」と続けている。
ランウェイで披露されたアパレルは、ニットタンクトップ、太めのパンツ、ラボコート、透明のトレンチ、オリジナルカモのアイテム、そしてコレクションテーマである“TEMPERATURE”の文字を配したプロダクトなど。もちろん、先日VirgilがInstagram Storyで公開したOff-Court 1とOff-Court 2も登場した。
世界中から賞賛の声が届く〈OFF-WHITE™(オフホワイト)〉の2018年春夏コレクションは、上のフォトギャラリーをチェック。