adidas UEFA Young Champions 2017 に参戦したU-16日本代表 ともぞうSC のヨーロッパ紀行

ドイツ、ロンドン、そしてウェールズへ。栃木の若武者たちの一週間をフォトグラファー SHIZUYAが追う

スポーツ 
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先月はじめに「adidas Japan(アディダス ジャパン)」と『HYPEBEAST』の共同プロジェクトとして開催されたオフィシャルフォトグラファーコンテストから約1ヶ月後、「adidas UEFA Young Champions 2017」の日本代表選抜大会で優勝を果たしたともぞうSCは、同コンテストでグランプリに輝いたSHIZUYA(@szy_94)と共にヨーロッパへと旅立った。

はじめに降り立った地は、ドイツ・ニュルンベルク。そこで一同はUK、アメリカ、ブラジルのU-16チームと合流する。翌日はそこからヘルツォーゲンアウラッハにある〈adidas〉本社へ訪問し、併設するコートでバイエルン・ミュンヘン U-15のコーチを招いたトレーニングセッションへと参加。栃木の若武者たちは、その慣れない環境と同年代の体格差に最初はナーバスな一面を見せるも、さすがは日本のユース代表。ボールを蹴れば一度純粋なフットボーラーへと舞い戻り、世界に通用する技術の高さでライバルたちへの自己紹介を済ませる。また、同日は〈adidas〉のイノベーションに特化した歴史とテクノロジーを体験できる施設“Future Lab Football”にも足を踏み入れ、ブランドの起源とも言えるヴィンテージスパイクや、革新的な素材などを生み出す開発施設を見学。その後、本社を後にし、ニュルンベルクから国境を越え、フットボール誕生の地・イギリスへと移動した。

5月最終日はブレイクを挟むという意味も込め、イーストロンドンを舞台に、街中に点在するウォールアート巡り。グラフィックワークショップに参加した一同は、現地のリアルなストリートアートに触れ、その文化を学ぶだけでなく、実際にスプレー缶を持ち、他の4か国のメンバーと共同で作品作りに挑戦。いつもはフットボールを世界共通言語とする彼らだが、この日はアートを通して同年代と親交を深める姿がとても印象的に映った。

4日目は16-17年シーズンのプレミアリーグを制したチェルシーFCのホームスタジアム『スタンフォードブリッジ』を訪れ、ピッチ脇やスタンド、メディア用取材エリア、チェルシーFCミュージアムを見学。そして、一行は同じくロンドンを拠点とし、日本では稲本潤一が所属していたことでも知られるフラムFCのトレーニング施設へと場所を移す。そこでは前夜に開催されたウイニングイレブン大会で上位2位に入った各国のメンバーがアルティメットスキルチャレンジに挑戦。内容は高台から垂直にボールを落下させ、それをトラップしてリフティングを3回以上続けるというもので、5mずつ高さを上げていき、計3回の失敗で脱落というルールだったが、ここで日本代表の福田拳龍君が見事20mを成功させ、翌日のフットボールレジェンドとのレジェンドマッチ出場権を手に入れた。

旅程も残すところあとわずか。6月2日(現地時間)、ともぞうSCはいよいよカーディフで「adidas UEFA Young Champions 2017」の決戦の日を迎える。大会のルールは5チームによる総当たりで、各チーム4試合行った後、上位2チームによる決勝戦を行うというものだ。ともぞうSCは国内大会でも見せた巧みなパスワークと個々の技術の高さで光るものを見せるも、結果は2勝2敗で惜しくも予選敗退。ヨーロッパチーム同士の対戦となった決勝は、北欧の雄・スウェーデンへと軍配が上がった。その後、拳龍君はRyan Giggs(ライアン・ギグス)、Luís Figo(ルイス・フィーゴ)、Deco(デコ)、Roberto Carlos(ロベルト・カルロス)、Clarence Seedorf(クラレンス・セードルフ)といった往年のレジェンドとともにレジェンドマッチへと出場。彼らからのパスを自らの足で受け取り、真っ向からドリブルを仕掛け、小さな動きをひとつひとつ嚙みしめながら緑の芝生を駆け回った貴重な時間は、日本の未来のフットボールシーンを担う拳龍君の糧になることだろう。

決戦から一夜明け、レアル・マドリードが2連覇を果たしたUEFAチャンピオンズリーグファイナルを観戦した「adidas Japan」チームは、6月4日(日)に日本へと帰国。慣れない環境に身を置いた激動の一週間だったが、ともぞうSC、SHIZUYAともに、彼らの表情からは疲労を感じさせないほどの充実感がうかがえた。フォトコンテストを優勝し、日の丸を背負って戦った栃木の若武者たちの一週間を追ったSHIZUYAと、日本ラウンドからチームを牽引したキャプテン・谷中啓人君のコメントは、下記をチェック。

今回ワールドツアーに帯同して、言葉も通じないのに他国のチームと何かしらコミュニケーションをとって楽しそうにしているともぞうSCの選手たちを見て、国境、言語の壁を越えて繋がれるスポーツの持つ力を感じました。また、adidasの本社見学やロンドンでのストリートアートツアー、そして自分の目で「adidas UEFA Young Champions 2017」、「UEFA Champions League」の決勝戦を生で観戦するなど、普通に旅行で来ても絶対に出来ないような貴重な体験ができたことを嬉しく思っています。(SHIZUYA)

世界の代表チームと試合ができることに感謝の気持ちを持って大会へ臨みました。フットボールに関して言えば、相手は勝ちたいという気持ちがより強くプレーに現れていて、球際の強さ、負けん気の強さでは劣るところもありましたが、パスワークやテクニックは世界でも全然通用すると実感しました。僕たちも他国が持っているメンタリティーを備えることができれば、もっと世界でも互角以上の戦いが出来ると思います。一方で、ストリートアートや「UEFA Champions League」決勝の観戦など、普通では絶対に経験できないことを経験させてもらうこともでき、他国の選手とのコミュニケーションも深まってとても充実した一週間を過ごすことができました。(谷中啓人君)

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