Sofia Coppola がカンヌ映画祭にて女性として56年ぶり史上二番目となる監督賞を受賞
『Lost In Translation』などで知られる女性監督 Coppola が『The Beguiled』を女性視点で描く
女性のインサイトを掴み、巧みな心理描写で知られるアメリカ人映画監督Sofia Coppola(ソフィア・コッポラ)は昨日までフランス・カンヌで開催されていた2017年カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞した。受賞作は、1971年に公開された『The Beguiled(ザ・ビガイルド/邦題:白い肌の異常な夜)』のリメイク版で、Kirsten Dunst(キルスティン・ダンスト)、Nicole Kidman(ニコール・キッドマン)、Elle Fanning(エル・ファニング)など名だたる女優陣が出演している。『The Virgin Suicides(ヴァージン・スーサイズ)』(1999年)、『Lost in Translation(ロスト・イン・トランスレーション)』(2003年)、Emma Waston(エマ・ワトソン)が出演した『The Bling Ring(ブリング・リング)』(2013年)など数々の名作を打ち出してきたCopplaは今作品にて史上二番目にこの賞を受賞した女性となった。ちなみに史上初の女性受賞者は1961年に公開されたソビエト連邦(現ロシア)の映画『Chronicle of Flaming Years(クロニクル・オブ・イヤーズ)』で監督を務めたYuliya Solntseva(ユリア・ソーンツェワ)だ。最新作『The Beguiled』の舞台は1864年南北戦争真っ只中のヴァージニア。戦争で傷を負った兵隊がとある女性グループの前に現れることにより、女性たちの関係性が変化していくストーリーになっている。オリジナルが主人公目線だったのに対し、本作では女性たちの視点から描かれる。本国では6月23日から公開される予定とのこと。日本での公開情報は今のところ出ていないが、まずはCoppolaの素晴らしい快挙に拍手を送りたい。