NY ブルックリンのランドマーク The Notorious B.I.G. の壁画が取り除かれる

ニューヨーク・ブルックリンのベッドフォード＝スタイベサント地区、ベッドフォードアヴェニューとクインシー通りに位置する2階建てのビルに描かれたThe Notorious B.I.G.（ノトーリアス・B.I.G.）のミューラルが姿を消してしまうらしい。“King of NY”と名付けられたアートワークはNaoufal “Rocko” Alaoui（ナオフォール・ロッコ・アラウイ）とScott “Zimer” Zimmerman（スコット・ジマー・ジマーマン）によって2015年に描かれて以来、ブルックリンを訪れる人々を魅了してきた。ニューヨークの『DNAinfo』誌によると、家主のSamuel Berkowitz（サムエル・バーコウィッツ）は窓を増やして不動産価値を高めるためにこの壁画をなくしてしまおうと決めたらしい。「とっておく理由がない」とSamuelは地元の電話インタビューで語った。「どうしてみんな取り立てて騒ぐのかわからない。私が望めば建物自体を取り壊すこともできる。NYの建造物の管理局以外だれの許可も必要ないんだよ。」壁画の作者を支持する団体Spread Art NYCは家主より、毎月1,250ドル（およそ13万円）が支払われれば壁画を維持するという条件を提案されたようだ。しかし、地域からの寄付があったとしても、この団体では定期的にかかる莫大な費用はカバーできないという。

また、NYのランドマーク保護機関によって守ってもらえるよう、この壁画を正式に歴史的なランドマークにするための申し立てをしようとの動きもある。いつこの壁画が取り除かれてしまうのかは明らかになっていないが、NYに行く機会のある方はぜひ最後に一目見てみてほしい。