世界一の Vans コレクター Henry Davies が語る Vans のすべて

Vans の歴史から現在の Vans との違いまで

フットウエア
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Vans(ヴァンズ)〉はストリートカルチャーを牽引してきた最重要ブランドの一つであり、今や世界的なカルチャーアイコンでもある。カリフォルニア南部のスケートボーダーたちのためにシンプルにデザインされた靴は世界中のフットウェアやファッションに多大なる影響を与え、そのワッフルソールは一目で〈Vans〉とわかるトレードマークのような存在だ。世界一の〈Vans〉コレクターであるHenry Davies(ヘンリー・デイビス)はロンドンのストリートウェアセレクトショップ『Goodhood』のインタビューを通し、アメリカ製の〈Vans〉から〈Vans〉が世界に与えた影響までを語る。ここからフルインタビューをチェックしよう。

GH:〈Vans〉にハマったきっかけはなんだったのでしょう?
HD:カリフォルニア南部のものだったっていうのはあるかな。あの頃のサーフィン、スケート、雪、BMX、太陽、ビーチとか全てを思い出させる存在なんだ。そして何よりも、その靴、クオリティ、形、製品の完全性が僕を虜にしたんだ。

GH:その、“形”や“完全性”について聞かせてください。
HD:これらはバルカナイズ製法によって手作りされたもの。バルカナイズ製法はゴムをアッパーに接着させる方法なんだ。彼らは大きなオーブンを使用することでこの強い接着性を生み出す。ネバネバした粘着性のあるゴムを作って、これがアッパーとソールの間の優れた接着剤になるんだよ。〈Vans〉はバルカナイズ製法をいまだに採用しているけれど、靴を作る方法は時代と共にいろいろ変わったし、原材料も変わって、それはまったく別の靴を作り出すんだ。この〈Vans〉のは純粋なクレープラバーだけど、たくさんの会社が今はここに詰め物を入れていることによって、靴を弱くし柔軟性をなくしてしまっているんだ。

GH:今は〈Vans〉はアメリカ製ではありませんが、“メイド イン アメリカ”である重要性をどう思いますか?
HD:まずは、形。見た目がとても違った。尖ったつま先は非常に重要で、私にとって甲の部分は靴を定義するもの。そして、昔のバルカナイズ製法による製品と材料の質。キャンバスは今よりもはるかに良くて、スエードは信じられないほどクオリティが高かった。このハンドメイドの完全性がそのクオリティに繋がっている。この会社がまだVan Doren(ヴァン・ドーレン)の家族経営だったときから続いているバルカナイズ製法はその家族にとっての価値のあるものなんだ。彼らは会社が小さかった頃のメンタリティをいまだに持っているよ。

GH:ヴィンテージの〈Vans〉を見てみると、デザインの幅が今よりもあったことがわかります。今と昔のスタイルの違いはわかりますか?
HD:昔は色んなものがもっと冒険的で、人ももっとオープンマインドだった。80年代は爆発的で。髪の毛も、服も、スタイルも、アイディアもすべてが大きかった。だからスタイルはなんでもありだったんだ。今は物事がもう少し洗練されているね。あの頃は自分の生地を持って〈Vans〉に押しかけてカスタムでペアを手に入れる必要があったんだよ。この上の方にあるのはもう二度と作れないであろう完全なオンリーワンだ。この素材の感触でわかると思う。シャツを触ってるような感覚。とても薄いんだ。僕は彼らが靴に施すプリントの範囲も知っているよ。だから違いはなんでもわかるよ。ただ知ってるだけだけどね。

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