Gucci や Louis Vuitton のブートアイテムを使ったフォトエディトリアル
見た目と真実の価値観に問題提起












ファッションとは限られた人たちだけのものである:贅沢で高価なラグジュアリーアイテムは、多くの場合一般大衆の手の届かないところに存在している。そんな事実と現代のリアリティに対する疑問符のようなフォトエディトリアル“Fake Sh*t”を制作したのは、イギリス・バーミンガムを拠点に活動するフォトグラファーOmar Khaleel(オマー・カリール)だ。架空のラグジュアリーフォトシューティングをイメージしたストーリライン、キャラクター、ロケーションで撮影したこのエディトリアルについてKhaleelは、「高いブランドがキャンペーンなどに投影させる美しさ、華やかさ、幸福感などのファンタジーを制作しました」と話し、「高価なブランドとの関わりや、ブランド品を持つことをソーシャルメディアで発信することによって、(若い世代が)自分の価値というものを表わそうとしている傾向を強く感じます」とコメント。
しかしこのエディトリアルでKhaleelが若いモデルたちに着用させているのは〈Burberry(バーバリー)〉、〈Gucci(グッチ)〉、〈Louis Vuitton(ルイ ヴィトン)〉といった高級ブランドを模したチープなブートレッグアイテムたち。撮影に使用した美しいロケーションは、一般に無料開放されている『Coombe Abbey』ホテルの周辺だ。
Instagramのインフルエンサーが重要視されている時代に、Khaleelは「多くの人にとって、こういった見せかけの現実のようなイメージは、実際の真実より大事になっているんです」とコメントしている。