プロスケーターたちがバンコクのストリートをご案内

ナビゲーターはダン・ラングとジャスパー・ドアズ

スポーツ
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〈Carhartt WIP(カーハートWIP)〉の『La Fruta Bomba』や〈Alltimers(オールタイマーズ)〉の『Yo, Best Idea』などのビデオからも分かるように、スケートボードは常に冒険や旅の手段として用いられてきた。そして、仲間が30回トライした後にようやくトリックをメイクした時の満足感は、言語の壁をものともしないエネルギーを放つ。

騒がしく、湿度の高いバンコクで、プロスケーターのDan Leung(ダン・ラング)は「スケートボードの世界で意思疎通をはかるのに、同じ言語は必要ないんだ。スケートボード自体が既に言語だからね」と言った。彼のチームメイトであるJasper Dohrs(ジャスパー・ドアズ)も同意し、うなずく。両者は多文化社会の中で育った背景をもつ。香港でスコットランド人の母と広東人の父の間に生まれたDanは、上海で大理石の玄関や、超高層ビルの下でグラインドをする日々を送り、一方、Jasperは高校を卒業して母親の故郷であるバンコクに移住するまで、シアトルで『TransWorld SKATEboarding』や『Thrasher』を読んで育った。

二人は各々の母国語や現在住んでいる国の言語を織り交ぜつつ、共通語であるスケートボードのスラングを用いて会話する。〈New Balance(ニュー バランス)〉のNB Numericの試着テストをしていた時もそうだったが、たとえ一般的なコミュニケーションが取れなくても、両名のスケートスタイルや化学反応がそれぞれの感性を通じて伝わり、意思伝達を測ることが可能なのだ。

Thrasher』や〈Helas(ヘラス)〉、〈30 Purse(30パース)〉、NB Numericなどのサポートを得て、二人はアジアではもちろんのこと、西海岸からも熱い視線を集めている。バンコクや上海、そして香港のスケートシーンはアメリカの西海岸に比べて小さいため、スケーターたちは度々創造性の成長を妨げられるという環境面での規制に直面する。しかし、Danはそのような制限こそがモチベーションに繋がると考えており、「ここの子供たちは、選択肢が少ないからハングリー精神もものすごいんだ。みんなすごく上手だよ」とシーンを未来を担う若者たちに期待を寄せた。

我々はアジア地域で見過ごされがちな場所でいかにスケートボードが栄えているかを知るべく、バンコクの予測不能な脇道をDanとJasperにたっぷりと滑ってもらい、その後、彼らに話を伺った。二人に密着したショートムービーは、上のプレーヤーをチェック。

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