現在ネットで大炎上しているペプシ社の海外新 CM をチェック

日本人には理解し難いかも知れないその炎上の理由とは……

エンターテインメント
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アメリカ・ニューヨークに本社を置く世界的飲料会社「PEPSI(ペプシ)」社が先日公開した、現在アメリカを中心とする世界のネット上で大炎上している新CM映像をご紹介。

その映像とは、スーパーモデルとして世界的な人気を集めるKendall Jenner(ケンダル・ジェンナー)を起用した約2分半のもので、大まかなストーリーは、撮影中のKendallの前をデモ行進中の人々が通過し、撮影を放棄してデモに参加したKendallが警備中の警察官にペプシ缶を手渡し、それを警官が飲み、デモに参加していた人々が歓喜する、というもの。

まずは上のプレーヤーからその問題となっている映像をチェックしていただきたいのだが、ご覧になった方はこの映像のどこが炎上の理由となっているかお分かりだろうか。ちなみに「PEPSI」社はこの新CM映像の趣旨について以下のようなコメントを発表している。

PEPSIは団結や平和、相互理解といったものをメッセージとして世界に伝えようとしたのです。しかし我々は的はずれなことをしてしまった。そのことについてはお詫びします。我々は深刻な社会問題を軽んじて扱うつもりは一切ありませんでした。

炎上の理由をネタバラシすると、その火種となった問題のシーンとは、デモ行進に参加したKendallがコーラ缶を警官に手渡した場面。日本人の我々にはピンと来ない方も多いかもしれないが、このコーラ缶を手渡すシーンが、アメリカで近年改めて大きな社会問題となっている黒人差別問題のデモ抗議(“Black Lives Matter”運動)中に撮影された写真と酷似しているというのが炎上の理由となっている。

“Black Lives Matter”とは丸腰のアフリカ系アメリカ人が白人警官に射殺されたことに端を発する、未だアメリカの一部の人々の間では根強く残る黒人差別に対して抗議の声を上げる社会運動。つまり、その深刻な人種問題をブランドのプロモーションとして扱ったことに対する批判が「PEPSI」社に集中したということである。「PEPSI」社の思惑とは別に思わぬ方向で批判を集めてしまったこの映像。日本で放映されていたら何も問題は起きなかったような気もするが、読者のみなさんはどうお感じになっただろうか。

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