BornxRaised を手がける Spanto & 2Tone による東京フォトダイアリー

東京や地元カリフォルニアのヴェニス地区について語ったインタビューも要チェック

ファッション 
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つい先日、まだ桜の花が東京の街を鮮やかに彩っていた頃に2度目となる来日を果たしたLAを拠点とするブランド〈BornxRaised(ボーンアンドレイズド)〉を手がけるSpanto(スパント)&2TONE(2トーン)の2人。本ポストでは、#Streetsnapsにも登場してくれたそんな彼らが東京滞在中にフィルムカメラで収めた写真の数々と共に、彼らが過ごした東京ライフの様子をご紹介。まずは彼らの目線で切り撮られた写真の数々を上のフォトロールよりチェックし、東京のカルチャーシーンや地元カリフォルニア・ヴェニス地区について熱く語ってくれたインタビューもチェックしてみよう。

- 東京へようこそ。 2度目の日本はどう?

Spanto:桜のシーズンに日本に戻ってこれて嬉しいよ。去年もちょうど今ぐらいに日本に来て、その時も綺麗だったんだけど、今回の方が桜は楽しめたよ。色も去年より綺麗で、街も花見でお祭りって感じだったしな。

2Tone:東京にいる間は基本的に仕事だったけど、時間があるときには街を歩き回ったり、なにか食べたり、少しショッピングしたりして楽しんだね。あのヤバいアニメのやつがあったのはどこだっけ?

Spanto:秋葉原だろ。

2tone:そうだ、AKB48のライブショーを見に行ったんだ。ちょうどメンバーの卒業イベントをやってたな。

Spanto:最初入っていった時は固まっちゃったね。こういうことは滅多にしないんだけど、昨日はなんとなく行ってみたんだ。ユニークなシーンだと思ったし、面白い経験だったよ。ショーの後に卒業する彼女の元を訪れたんだけど、彼女もすごくいい人だったしな。(Instagram

- 日本ではどんな食べ物を食べてるの?

Spanto:俺はカリフォルニアでも週に4回か5回は寿司を食べてるほどの寿司好きなんだ。でも日本で食べる寿司はアメリカで食べる寿司とは比べ物にならないね。日本で口にする全てのものがこれまで食べたことないほどに最高だったよ。上野で食べた寿司も素晴らしかったし、ちょっと都心から離れたどこかで食べたやつも半端じゃなかった。そこは隣に誰もいないボロいガソリンスタンドが建ってるようなとこだったんだけど、それでも食べ物は最高だった。それとアーティストのCali Thornhill DeWitt(カリ・ソーンヒル・デウィット)と小さい喫茶店でレモンティーを飲んだんだけど、そこも海外にはないようなスタイルで面白かったな。Caliとは日本で初めて会って、初めて話したんだ。それから彼と『Ron Herman』で昼飯を食ったな。

- 東京とLAのファッションシーンを比べてみてどう思う?

2tone:まだ東京の街でそんなに沢山のシーンを見てきたわけじゃないから明確な違いについてはなんとも言えないけど、東京は街中にいる普通の人たちでさえファッショナブルだと思うよ。建築作業員たちの太いパンツのスタイルなんかは特に日本独自のストリートスタイルって感じで面白いなと感じたよ。

Spanto:俺も日本のシーンは素晴らしいと思うな。その辺の街中を歩いてる老夫婦でさえも身なりに気を使っているように感じるよ。日本でみすぼらしい格好をしている奴に俺はまだ出会っていないな。ファッションのディテールへの気配りがすごい。LAの年寄りなんかの格好はひどいぜ。ファッションシーンに関して言えば東京はLAとは違うレベルだと思うよ。

- 日本のブランドで好きなブランドはある?

Spanto:ここじゃ人の目が多くて正直には言えないな。冗談さ。沢山あるよ。日本のブランドのストリートウェアは総じて細かいところまで拘り抜かれていて、考え抜かれて作られているように感じる。俺も日本のブランドのアイテムを沢山持っているし、それら全てが好きさ。

- 昨年行われたYGとのコラボプロジェクトについて聞かせてくれる?日本でなにか撮影をしたんだよね?

Spanto:あぁ、YGとポップアップショップをやって“Word Is Bond ft. Slim 400”のMVのディレクションをしたんだ。

2tone:そう、MVの撮影をしたんだよな。場所は横浜でいくつかのローライダーを用意した。渋谷の『Trump Room』も撮影に使ったな。クールだったし、とても面白かったよ。日が昇るまで動き回って、それから撮影をして、終わったら皆でグダグダして。

Spanto:横浜では雨が土砂降りだったんだよ。その時に横浜には初めて行ったんだけど、港はとてもインダストリアルな雰囲気で良い場所だった。その時はLAの地元の仲間たちと大勢で日本に来たんだ。YGも仲間たちを連れて来てて、皆で横浜で4時間ぐらいローライダーをホッピングさせてたな。リアルなLAの人間たちとリアルなLAカルチャーを横浜で体現することができたと思ってるよ。バックでイカしたローライダーがホッピングしてる中でYGがカメラの前でラップをかましてさ。あれは一生忘れないクールな経験のひとつだな。その撮影をこなした後に俺らとYGはポップアップショップをやったんだ。ポップアップは日本でやったあとフェアファックスでもやった。そこではMVのプレミア上映もしたんだけどかなりクレイジーでイカしたパーティーになったね。あれはいつぐらいの頃だっけ?去年の夏の始まり頃か?

2tone:そうだな。

Spanto:あれは最高の夏の始まりだったな。

2tone:MVの上映をする瞬間、パーティーしてた奴らみんながピタッと止まってな。

Spanto:あれは最高だったよ。

- 今後何かブランドとしてコラボレーションする予定はある?

Spanto:いま〈Converse(コンバース)〉とのコラボシューズ制作を進めているところなんだ。彼らとは密な連絡を取り合って計画を進めているところさ。今の時点ではそれぐらいかな。

2tone:いまのところはそうだな。〈Converse〉とのコラボがいまのところ俺ら抱えてる一番大きプロジェクトで、あとは通常のアイテムもドロップするよ。それと今後はオンライン限定のアイテムも用意するつもりだし、それに関しては近いうちにアナウンスできるんじゃないかな。

Spanto:それから俺らはつい最近ポップアップショップを開催したばかりなんだ。俺らは2人ともカリフォルニアのヴェニス地区出身なんだけど、俺の親父はヴェニス地区内のブルックスっていうエリア出身なんだ。そして俺らはそのエリアでポップアップをやったんだよ。俺らはもうブランドを4年ぐらいやってるんだけど、地元のヴェニス地区では特になにもやってこなかった。だから今回地元でポップアップを開催してみたんだよ。ポップアップはとても盛況で、開催した2日間とも朝にはビーチまで伸びるほどの行列ができた。ヴェニスには色んな奴がいるぜ。スケーターやパンクロッカー、もちろんギャングの奴らもいるし、アーティストだって大勢いる。ヴェニスの人間はとにかく面白いんだけど、その色んなタイプのヴェニスの人間たちが俺らのポップアップに集まってくれたように思うよ。そこには年寄りもいたし、キッズもいた。ラッパーたちもいたし、西海岸のセレブリティーたちもいた。それから俺らの友達でTrash TalkってバンドをやってるLee(リー)も来たな。近所の裏庭で色んなやつが集まるバーベキューパーティーみたいなノリだったよ。顔見知りのやつもいれば知らないクールな奴らも大勢いて。あれもかなりドープなイベントだったな。

- 生まれも育ちもカリフォルニアのヴェニス地区だそうだけど、昔と比べてヴェニス地区はなにか様変わりしたと思う?

Spanto:俺の家族はかれこれ90年ぐらいヴェニス地区にいるんだけど、俺も2toneも思うところはあるだろうね。俺が思うに1970年代から90年代にかけての頃がヴェニスの黄金期だったと思うよ。人々がヴェニスに対して憧れを持つようになる前まではヴェニスはただの人気のない少し荒れ果てたような場所だった。少し汚くて危なっかしいところもあったけど、それこそが俺らのヴェニスだったんだ。そして再開発が始まったときに、その俺らのヴェニスらしさが奪われた。それはとてもいらだたしいもので、そのフラストレーションから〈BornxRaised〉は生まれたんだ。それが〈BornxRaised〉のマインドさ。俺らはそこで生まれて、そこで育って、おそらくその地で死んでいく。ヴェニス地区こそが俺らの場所なんだ。かつては俺もそのフラストレーションをぶつける場所がなくて宙に浮かんだようにフラフラしていた。でもいま俺には自分を表現する場として〈BornxRaised〉がある。ヴェニス地区は確かに大きく様変わりしたが、それでも俺らのホームであることには変わりないし、その地で人生を終えたいとも思う。俺はいつどこにいても地元であるヴェニス地区を愛しているよ。

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