南アフリカの子どもたちにとって“スケートボード”とは?
「自分を尊重するように他人を尊重しなさいと教えてくれたんだ」
ファッション、音楽、アート、そしてストリートシーンに大きな影響を与えているスポーツが“スケートボード”。2020年の東京オリンピックでは初めてオリンピック競技として採用されるなど、スケートボードはさまざまな“モノ”を繋げるカルチャーとして存在しているのだ。そしてドキュメンタリーを主に製作しているフィルムメーカー兼フォトグラファーのJess Colquhoun(ジェス・コフーン)は、スケートボードが盛んなロサンゼルスから南アフリカのダーバン地区から35kmほどのところにあるIsithumbaという小さな村へと旅立った。その“Valley of a 1000 Hills”と呼ばれるローカルエリアにはズールー族が今だに存在し、健康面や安全性など多くの問題を抱えている場所なのだ。そしてそこに南アフリカ出身のプロスケーターDallas Oberholzer(ダラス・オーバーホルツァー)により設立されたのが『Indigo Skate Camp』。ここはIsithumbaに住む子供たちにスケートボードカルチャーを通して、スポーツの素晴らしさを伝えるほかに自尊心、人との繋がり、音楽、アート、健康面、安全性など、さまざまな分野を教育することを目指しているという。そしてコフーン氏はそんなプロジェクトをフィーチャーしたドキュメンタリー『Valley Of A Thousand Hills』を製作。下記の映像から子どもたちが一生懸命スケートボードを練習する姿や、初めて都会のコンテストに出場する姿など、スケートボードカルチャーを通して世界と触れ合うアフリカの子どもたちの姿を自分の目で確かめてほしい。