Grailed でニック・ウースターのクローゼットの中身を購入しよう

「映画監督が映画を発表したり、作家が本を書くように、デザイナーのあり方もそちらに寄って行くかもしれない」

ファッション
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メンズウエアを取り扱う転売・ショッピングサイトで『eBay』に次ぐ大手『Grailed』が最新の“Dry Clean Only”でNick Wooster(ニック・ウースター)をフィーチャー。世界的なファッショニスタは〈visvim(ビズビム)〉、〈TAKAHIROMIYASHITA TheSoloIst.(タカヒロミヤシタザソロイスト)〉、〈Rick Owens(リック オウエンス)〉、〈Lemaire(ルメール)〉、〈Saint Laurent(サン ローラン)〉などを含む約100点の私物を『Grailed』にて販売中。このインタビューとセールはWooster本人の歴史とクローゼットの中身を深く掘り下げ、彼のキャリアと現在のメンズウエアについての見解を知ることができる。こちらでインタビュー全文を読み、彼の私物を購入しよう。

  • nick wooster grailed

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ー現在のハイファッション界には、かつて例を見ないほどストリートウエアの影響が及んでいますが、現状についてどう思いますか? これはファッションにとって良いことなのでしょうか?

良いかい? もし君が25年前、私に「スニーカーとスウェットパンツを履くべきなのでしょうか」と聞いていたとしよう。私は「そんなわけないだろう」と答えたに違いないね。しかし、時代は変わったんだ。私ですら、かつてのようなジャケットの着こなしはしない。テーラードもその哲学も好きだが、私の今の生き方には実用的ではないんだ。セーター、Tシャツ、オーバーサイズのコート。これらが私がモダンであると感じるアイテムだ。見てごらん。今日、私はブーツの代わりに〈Rick Owens〉のスニーカーを履いている。履くのが面倒なブーツを着用するよりこっちの方が天候を問わないし、私にとっては都合が良いんだ。〈Viberg(ヴァイバー)〉のブーツは好きだが、実用性という観点ではモダンではないんだ。

ー私が知る限り、あなたは天性の謙虚さと、ただ自分らしくいることで、お金を稼ぐことができるという認識のバランスの取り方が絶妙であると感じています。自分に対して真剣になり過ぎず、そのルールを守れていると思います。いつだって自分に対してユーモアを持っていますよね。これは意識してバランスを取っているのですか? それとも、あなたとはそういう人なのですか?

良いかい? 私はそのことに関してとても良く自覚しているし、あなた方のおかげでお金を稼げているわけだ。本当に感謝しているよ。全く信じられないよ。こうやって3回目にして最後のアクトを終わらせることが出来ることに本当に感謝している。私はいつだって自分のことをネタに笑いを取るし、自分が自分以上の存在であると思ったこともない。服を着て、私よりもずっと外見が良いモデルや若者はたくさんいるよ。私は彼らにはなれないんだ。私が今やっていることは、今までやって来たことと基本的になんら変わりはない。その上で、私は何を着れば自分の写真写りが良くなるか分かっているよ。そして、自分の欲を満たしたい。それをずっと続けたいんだ。

ーご自分がセレクトショップやストアを開くことは想像できますか?

要するにこういうことさ。自分が思い描いた通りに出来るのだとしたら、セレクトショップに喜んで着手するよ。きっともっと前にやっていたか、もしくは今やっているだろう。問題は、私が見てきたセレクトショップと今のものではあり方が違うということだ。以前は、店を開き、コレクションを買い、売れるように祈るというシンプルなものだった。例えもし同じことをオンラインでやっても、だ。私はセレクトショップとファッション業、そして素晴らしいブランドや店がクールなプロダクトを売ることに疑いを抱いてはいないが、その現在の方法論が私の考え方とは全く違うんだ。イベントありきかもしれないし、3日限定のポップアップかもしれない。映画監督が映画を発表したり、作家が本を書くように、デザイナーのあり方もそちらに寄って行くかもしれない。つまり、1回コレクションを発表したら暫く休むとかね。だから、お店に入って毎回同じ光景が見られる時代はもう終わったんだと思う。店に入った人しか体験できない独特なものかもしれないし、ベルトコンベア式に同じ店に入るたびに見られる商品が変わっている、そんな時代なんだよ。

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テキスト
フォトグラファー
Chris Fenimore/Grailed
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