Essentials: G-SHOCKの生みの親、伊部菊雄
〈G-SHOCK〉開発者の旅に欠かせないものとは










日本の時計ブランド〈Casio(カシオ)〉の傘下である〈G-SHOCK(ジーショック)〉は、その類まれな耐久性と多様な機能で老若男女から絶大な支持を集める時計ブランドだ。初代〈G-SHOCK〉は1983年に〈Casio(カシオ)〉のエンジニアである伊部菊雄が開発。当初、スポーツ、ミリタリー、アウトドアといった場面での使用を想定して生み出された同モデルは、優れた機能性のみならずファッション性も兼ねていることから、次第にストリートシーンでも重宝されるアイテムとなった。また、村上隆、〈PORTER(ポーター)〉、〈STÜSSY(ステューシー)〉、〈BAPE®(ベイプ)〉など、シーンのキーパーソンならびにリーディングブランドとのコラボレーションモデルは、リリースされる度に話題となり、即日完売することも少なくない。
伊部氏は〈G-SHOCK〉の顔であり、同時にコレクターにとっても伝説的な存在となった。彼は最新の〈G-SHOCK〉の広報をすべく頻繁に世界を飛び回っているが、今回はロンドンで自身の旅に欠かせない#Essentialsを紹介してくれた。
彼が絶対に欠かせないものは「MacBook」、小さなノート、そして筆箱だ。筆箱の中には黒、金、銀のペンが入っており、金と銀はコレクターからサインをせがまれた時に使用するという(誰かのG-SHOCKのラバーストラップにメタリックの文字があれば、それは伊部氏のサインであろう)。小さなノートは、何かアイデアが浮かんだ時に素早く書き留めるため。また、シンプルな財布と編み込みの名刺入れに加え、伊部氏は万が一を想定して傘も常に携帯してほか、彼は日本の伝統的かつミニマルなデザインを誇りに特に思っており、日本製のハンドメイドである丸メガネを愛用している。
もちろん、〈G-SHOCK〉は必需品。彼のお気に入りは日中使用するデジタルディスプレイとタフな外観がポイントの「DW-5000」と、夜間に使用する「MR-G」シリーズの20周年記念限定モデル「MR-G G1000HT」だ。後者は日本の金属工芸家・淺野美芳とのコラボレーションであり、武将の鎧を作る際に使用されていた日本古来の金属加工技術である築城仕上げが用いられている。そして、最後に紹介してくれたのは、ハート型のお守り。これは人からもらった贈り物で、〈G-SHOCK〉が誕生するきっかけとなったプレゼンテーションもこのお守りのおかげで成功したという。
伊部氏のマストハブとあわせて、最新の〈BAPE®〉とのコラボレーションモデル「DW-6900」、そして〈PORTER〉との「DW-6900」もチェックしよう。