世界が注目するドメスティックブランド doublet 初のランウェイの舞台裏を捉えたフォトセット
90年代初期のレイブカルチャーにトリビュートした〈doublet〉の新章開幕に密着
先週閉幕したAmazon Fashion Week TOKYOにおいて、メイン会場である『渋谷ヒカリエ』Bホールのフィナーレを飾ったのは、井野将之が手がける注目のドメスティックブランド〈doublet(ダブレット)〉だ。ブランド初のランウェイでは12体のモデルと共に15体の素人を起用し、汗にまみれたような肌の質感と乱れたスタイリングで90年代初期のレイブカルチャーを表現している。しかし、その熱気をまとった力強い世界観はもちろんだが、アパレル一点一点へのこだわりにも触れずにはいられない。〈doublet〉を象徴する手の込んだ刺繍、懐かしさを感じる独特の丈感とディテール、そして世界中の有名テーラーやオーダーサロンでは必ず取り扱いがあり、欧州の王族貴族やVIPたちも愛用する老舗「HARRISONS of EDINBURGH」の生地をユニークに切り取ったテーラードピースなど、ファッションの長い歴史へ敬意を表しながらも、独創的なデザインで新鮮さを付与したコレクションには、『Dover Street Market』や『colette』といった世界有数のリテーラーを納得させる確かな理由が存在する。
ランウェイ終了後は会場のみならず、舞台裏でも大喝采が巻き起こり、中には涙する者も。本コレクションに参加するメンバー一人一人がどれだけ強い想いで望んだのかが垣間見える瞬間だった。是非上のフォトギャラリーより、今後世界へ羽ばたくことが期待される〈doublet〉初のランウェイの舞台裏を捉えたフォトセットをチェックしてみてほしい。