レアル・マドリードがリーガを離脱し、欧州スーパーリーグをスタート?
もし実現すれば、欧州サッカー界に激震が走ること間違いなし
リーガ・エスパニョーラで首位を走る「レアル・マドリード」は、昨年各メディアが一斉に報じた“欧州スーパーリーグ”構想の実現に向けて動く可能性があるようだ。2月5日(現地時間)に開催を予定したリーガ第21節は、対戦相手「セルタ・デ・ビーゴ」の本拠地『エスタディオ・バライドス』の屋根が破損した影響により延期が決定。これに対して「レアル・マドリード」は憤りを表していたが、スペイン紙『as』は下記のコメントを伝えている。
ロス・ブランコ(レアルの愛称)は第21節が延期したことに不満を漏らしているようだが、クラブはスタジアムの屋根がどれだけ破損し、36時間以内で修繕することは不可能であることを誰一人理解していない。
しかし、レアル側はこれに反論。チームは屋根の破損部分のみ閉鎖することや、近隣のグラウンドで試合を開催する可能性などを問い合わせただけだという。これは両チームが参加する国内リーグ戦以外の大会に支障をきたすことや放映権に関するダメージを考慮してのことだったようだ。
これまでも日程の面で疑問を抱いていたレアルだけに、今回の一件が前々から噂されていた“欧州スーパーリーグ”の実現にも拍車をかけている。“欧州スーパーリーグ”とは、強豪のみを集めたより競争力のある新たな大会のこと。リーガでは「レアル・マドリード」のほかに「バルセロナ」、「セビージャ」、「アトレティコ・マドリード」といった上位陣に参加の可能性があり、プレミアリーグからもマンチェスターの両クラブと「チェルシー」、「アーセナル」、「リヴァプール」といったチームが参戦を考慮している。
確かに資金面の大きな隔たりにより、近年はリーグ内での戦力格差が顕著化している。しかし、大きな影響力を持つ強豪クラブが軒並み国内リーグを脱退することになれば、各国のリーグの魅力が低下することは目に見えており、これには懐疑的な声も少なくない。一部では「5年以内に実現か」などとの意見もあるが、果たして欧州のサッカー界は今後どのような道を歩んでいくことになるのだろうか。