adidas が トレードマークの侵害で Puma を訴える
ストライプ付きのスパイクのデザインを巡って
『Law360』のレポートによると、ドイツのスポーツウエアジャイアント〈adidas(アディダス)〉が、同じくドイツにルーツを持つ(創業者の兄が立ち上げたブランド)〈Puma(プーマ)〉のサッカーシューズデザインに対して提訴したという。訴訟の内容はトレードマークの侵害だ。〈adidas〉の登録商標である3本線、“スリーストライプス”に対し、〈Puma〉がデザインしたスパイクに配されているのは4本線だが、その配置や角度などが問題のようだ。
「当該のスパイクデザインにてPumaが使用している斜めのストライプの配置は、adidasが培ってきたスリーストライプスの広告的魅力、そして卓越したサッカーブランドであるというadidasの名声を意図的に利用している」と〈adidas〉側は主張している。
〈adidas〉と〈Puma〉のリーガルバトルは今に始まったことではなく、〈adidas〉は〈Puma〉の人気モデル「NRGY」が〈adidas〉のBoostスニーカーに似ているという理由で販売差し止めを迫っていたという過去もある。また〈adidas〉は最近、「Tesla Motors(テスラ・モーターズ)」社を相手に同社の「Model 3」のロゴに使用された3本の線に対しても提訴している。
「Pumaは競合企業であるだけでなく、adidasと多くの歴史を共有しています。よってPumaがadidasのスリーストライプスとそれに伴う大いなる信用性に慣れ親しんでいるのです」と〈adidas〉は主張するが、未だ〈Puma〉からのレスポンスはないようだ。
上の写真が、その問題の〈Puma〉のスパイクである。皆さんはこのデザインからスリーストライプスを感じるだろうか?