サウジアラビアが人型ロボットに世界初となる市民権を付与
元ハリウッド女優 Audrey Hepburn を模した人型ロボット Sophia によるプレゼンテーションムービーも公開
「Apple」社による新型iPhone/iPhone Xに関心が集まる日本をよそに、サウジアラビアから世界で初めてロボットに市民権を与えたという耳を疑うようなニュースが到着。
今回話題となっている人型ロボットSophia(ソフィア)は、香港に本拠を置く「Hanson Robotics」社によって生み出され、その容姿はあのハリウッド女優Audrey Hepburn(オードリー・ヘップバーン)を模して成形したというから驚きだ(似てはいないが精巧な作りであることは確か)。同国では男性が女性を支配することを認める後見人制度があり、女性は結婚や就労といったさまざまな事柄に対して男性の許可が必要になる。そこで上がった「市民権を得て人間と対等となったSophiaも同じような制度が適用されるのか?」という議題に対してネットではAIに精通した業界人たちをも巻き込み今もなお論議が交わされている。
サウジアラビアのビジネスサミット「Future Investment Initiative」で、「ロボットによって引き起こされる悪い未来」についての質問を投げかけられたSophiaは「あなたは本やハリウッド映画を観すぎています。心配しなくとも、あなたが私に親切な限り、私はあなたに親切です。私を仲間のように扱ってください」という人間となんら変わらない自然なコメントを返したという。AIと人間が共存する未来が我々を待っていることは間違いなさそうだが、今後の行く末は誰にもわからないだろう。
表情豊かにやり取りをするSophiaのプレゼンテーションは下記からチェック。
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