イメージも売り上げも右肩上がりの Gucci の成功の秘訣
CEOが相談する“影の団体”とは?
2015年から目を見張る進化を遂げてきた、イタリアンラグジュアリーブランド〈Gucci(グッチ)〉。Alessandro Michele(アレッサンドロ・ミケーレ)がクリエイティブディレクターとなり、ブランドの雰囲気を一新したことに加え、〈Bottega Veneta(ボッテガヴェネタ)〉のCEOと「Kering」社のラグジュアリークチュール、レザー部門のトップを務めた経歴を持つMarco Bizzari(マルコ・ビッザーリ)も、〈Gucci〉のCEOとして就任した。
そして先日行われた『WWD』によるアパレル&リテールCEOサミットに参加したBizzari氏。『Quartz』のレポートによると、彼はこの競争の激しいファッション業界においての成功秘訣をその会場で述べたという。Bizzari氏は、成功する“魔法の方程式”などはないと言った上で、同ブランドの成功の秘訣と思われる社内環境などについて語った。それは、開放的で前向き、そしてクリエイティブな雰囲気を社内に保つこと。Bizzari氏は、誰もが居心地よく、新しいアイディアを提案しやすいと同時に、機能していないこと、生産的でないことを指摘しやすい環境を作っていると話す。
“ボトムアップ アプローチ”という方法を積極的に取り入れ、上層部が現場の声やフィードバックに耳を傾ける機会を作っているという。さらに〈Gucci〉には、“shadow committee(影の団体)”なるものが存在し、彼らはミレニアル世代と呼ばれる30歳以下の人々で形成されたグループだそう。「彼らとディスカッションするのは、エグゼクティブたちが普段のミーティングで話す内容であったり、何らかの新しいプロセスのアイディアであったりと様々です」とBizzari氏は話した。全編英語ではあるが、〈Gucci〉の運営、経営方針などについての更なる情報は、『Quartz』のレポートをチェックしてみよう。
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