Supreme 激レア商品の宝庫、北京の The ROOTS
「Supremeのルーツがストリートカルチャーのルーツ」と語るオーナー、Hood Pによるショップ
SNSの制限や、ヒップホップミュージックの放送を禁じるなど、未だ統制の強い中国だが、スニーカーでマスクを作るZhijun Wang(ツィジュン・ウォン)をはじめ、中国国内でも“ストリートカルチャー”への情熱を絶やさず活動する人物たちがいる。中国国内でHood P(フッド・P)の呼び名で知られ、『The ROOTS』というショップのオーナーであるHu Peng(フー・ペン)もそのひとりだ。
1984年の映画『ブレイクダンス』を5歳の頃に見て以来、ストリートウエアを愛するようになったというHood Pは、『The ROOTS』を2016年の夏にオープン。2006年に〈Supreme(シュプリーム)〉を知って以来、コレクトするようになったという彼はこれまで、中国や日本のオークションサイトにて〈Supreme〉アイテムを購入し続け、本人曰く、現在では彼の買ったアイテムの総市場価値は1億7000万円以上になるという。中国国内の〈Supreme〉の人気や知名度が、他国のそれより圧倒的に低いと感じている彼は、自ら率先して〈Supreme〉をセレブリティや観光客に個人的にプロモーションしてきた。
〈Supreme〉の中国での人気が今後どうなっていくかはPeng自身定かではないが、彼は『The ROOTS』が中国でヒップホップやスケートカルチャーを発信するルーツのような存在になるようにと願いこう語る。「ファッションは常に変化していくことはわかっています。でも木の根が変わることはありません。僕はSupremeのルーツがストリートカルチャーのルーツだと信じています。そして僕はこの店を、北京のストリートカルチャーのルーツにしたいと思っています。」
上のフォトロールより、KermitやKAWSのレアデッキ、そして〈Rawlings Baseball〉とのコラボアイテムなどが並ぶ店の様子をチェックしてみよう。彼のロングインタビューは『Racked』より閲覧可能(英語)。