現代のアメリカの奴隷の存在に迫るフィルム『13TH』

塀の中では通用しないアメリカ合衆国憲法修正第13条 

エンターテインメント
6,098 Hypes

『グローリー/明日への行進(原題: Selma)』でアカデミー賞を始め数々の賞を受賞した「Ava DuVernay(エイヴァ・デュヴァーネイ)」が、「Netflix」より『13TH』と題したドキュメンタリーフィルムを公開する。タイトルは、アメリカ合衆国憲法修正第13条、つまりアメリカの奴隷制度の廃止を唱える憲法から名付けられたものだが、この憲法の及ばないところが実は存在するのだ。
DuVernay監督は、なぜ先進国であるアメリカの犯罪率が世界的に見ても圧倒的に高いのか、特にアフリカンアメリカンという人種の受刑者が桁違いに多のかという事実に注目。そして、この第13条の永久的な奴隷制度廃止の修正条項は、犯罪を犯したものについては適用されないという事実に行き着いたようだ。つまり、受刑者を奴隷のように扱っても憲法違反ではないということ。一見あたりまえのようだが、上のトレーラーでは、アフリカンアメリカンに対しての不当な逮捕(警察署への同行を促され、すぐ帰宅できるはずと聞かされていたにも関わらず刑務所に収容)、死刑ではなくより長い懲役などが、結果アメリカに“合法な”奴隷を作り上げているのではという内容が収められている。弁護士「Bryan Stevenson(ブライアン・スティーブンソン)」の「合衆国は、犯罪が存在しなくても刑務所を受刑者で埋めておこうとしている」という発言のほか、作家・人権活動家の「Michelle Alexander(ミシェル・アレキサンダー)」や「Van Jones(ヴァン・ジョーンズ)」をはじめとする人々の見解、歴史や過去の事件、政治家たちの発言記録などが確認出来るトレーラーだ。トレーラーは全編英語ではあるが、この興味深いドキュメンタリーフィルムは来る10月7日(金)より、「Netflix」などで公開される。

Read Full Article
 
ニュースレターに登録して、“最新情報”を見逃さないようにしよう。

購読ボタンをクリックすることにより本サイトの利用規約プライバシーポリシーに同意するものとします。