Interviews: 今、世界が注目する5人組ロックバンド Crossfaith の魅力に迫る

2016年7月27日(木)に約2年ぶりのニューシングルを発売する「Crossfaith」のメンバー、「Hiro」にインタビュー

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ヨーロッパを中心に海外のファンを多く抱える「Crossfaith」が、2016年7月27日(木)に約2年ぶりのニューシングルを発売する。そんな「Crossfaith」のベースを担当する「Hiro」に、インタビューを敢行。自身もスケートをしたり、ファッションやカルチャーにも造詣が深い彼に「Crossfaith」についてや新作に対する想い、今後の展望などについて話を伺った。

「Crossfaith」のメンバーや活動について教えて下さい。
「Crossfaith」は主に関西出身で、僕以外みんな大阪の堺出身です。ボーカルのKoieはオプティミストでいつもハッピーな感じで、DJのTeruは一番誰よりも芸術家気質が強くて、ギターのKazukiは兄貴的な存在で、ドラムのTatsuyaは完全にドラムっこでドラムに人生すべてを捧げている男。そんなバラバラな5人が集まって、この4年とかは、ほぼ海外をツアーで回っていて、その一環として僕らの本国である日本も回るという感じです。音楽はメタルであったりロックをバックボーンでやりつつ、エレクトロも好きだから自分たちらしく混ぜつつやっています。いろんなフェスに出たりもしています。

— 日本よりも海外からの注目度のほうが高いと思うのですが、それについてはどう思いますか? 日本のファンと海外のファンとの反応の違いは?
イギリスに関してはこの4年間で14回ほど行っているんですが、サウンドも含めて向こうからすると日本人というのが珍しいし、日本人でありながら英語で歌ってかつ「The Prodigy」のカバーもしたりするというのは、向こうからしてみればとても興味深い存在なのかなとは思ったりします。
ファンというのはどのぐらいの幅を示すのかわからないのですが、例えばライブハウスで目の前にしているお客さんというところでいうのであれば、イギリスのお客さんはより自由だと思います。例えばイギリスのお客さんは、ライブハウスにオシャレをしてくるという感覚があるんだと思います。日本でライブハウスに行くとなるとスポーツと言っていいのかわからないんですが、動きやすい格好で、アミューズメントパークに行く感覚で足を運んでくれていると感じているのですが向こうのお客さんは、クラブ遊びと同じ感覚なのではないかなと思います。日本で今オシャレなのは、ヒップホップシーンだと思うんです。その日本のヒップホップシーンと似ている気もします。その人らと同じ匂いというか、本来元々あったものを遊びにいくという中で、自己主張みたいなのをファッションの中に入れ込むというのは、イギリスにはあります。アメリカは場所によりますね。NYとかLAはあるけど中部に関してはほぼないし、イギリスはほぼほぼどこに行っても個性的な人はいます。日本は「このバンドを見に行くんだ」という感じがあり、あえていうなら僕は〈Dickies〉を履いて、でも僕らが見た90年代の〈Dickies〉と違う意味合いで……今は制服のようになっているかなって。本来自由であるべき場所、ライブハウスに向かっているのに、制服のように〈Dickies〉を当たり前に着て、少し縛られているのかなと僕は感じます。そこを解放したいなという気持ちで、僕たちはルックブックを作ったんです。先ほど言った、イギリスの自由というのはこのことです。あくまでロックは不良の音楽なんだというのは、向こうにいると感じます。より階級がハッキリしていて、日本だったら自分で選択できる幅がいくらでもある中で、向こうは不自由の中から生まれているものなのかなというのは思います。

— ロックとエレクトロの音楽を融合させた世界観を展開していますが、そのような方向の音楽を作りはじめたのは?
「Crossfaith」に関していうと、僕は元々彼らのファンだったんです。高校生時代に違うバンドで活動していて、そのバンドはバンドで神戸では結構人気はあったんですよ。そこのスタジオのお兄ちゃんが、大阪にカッコイイバンドがいるということでCDを貸してくれたんですね。そのCDをすぐにスタジオで聞いたら「ヤバイ!」ってなってしまって、それに加えドラムが同い年と聞いて、すごいなって思っていたんです。そこからライブに行って、最前列でマイク奪い取ったりしようとしたりとか、普通のいわゆるファンでした。自分は音楽を続けたかったんですけど、当時のバンドメンバーが大学行くことになり、解散することになりました。それで解散ライブの時に、たまたま「Crossfaith」が対バンで出演していたんですよ。その一カ月後のある夜に将来どうしようかな、イラストレーターにでもなろうかなと悩んでいた時、Teruから電話がかかってきて、もちろんその時は“Teruさん”だったんですけど(笑)、彼が今から堺に遊びにくるかって誘ってくれて、すぐに地元の兵庫県・宝塚から2時間かけて行きました。一晩中遊んで、最後はTeruの六畳部屋で5人ぶっ倒れて、翌朝みんなでマクド行った時に「Hiro、『Crossfaith』に入らへんか?」って聞いてくれたんです。それがスタートです。
音楽はみんなメタルが好きで、特にTeruはグランジとかメタルとか通る中、「The Chemical Brothers」がものすごく好きでした。「Crossfaith」の初期はギター持って、やっていたんですけど、何か違うなと思ったみたいです。次のライブではDJに必要な機材を全部買っていて、そこから自分のテイストをいかにメタルに落とせるかというのを彼はトライしていました。リファレンスとなる人は誰もいなくて、メタルの中にエレクトロを乗せるというのはいなかったんです。「Linkin Park」とか当時いましたが、メタルではなかったと思っています。やはりメタルは単音で音が多くなるし、その中にどう落とし込もうかってなり、試行錯誤をして彼なりに今のバランス感を作り出したんだと思うんですね。

— では、Teruさんが「Crossfaith」のサウンドを作り上げたキッカケといっても過言ではないということでしょうか?
そうですね。他のメンバーたちは8歳ぐらいから知り合いだし、ドラムの Tatsu ですら15歳の時に出会っています。僕は18歳からですけど、元々好きな音楽とかヴィジョンや面白いもの面白くないものの判断する嗅覚は、同じもの持っているんだと思います。そこでTeruがヤバイやつ持ってきて、盛り上がったんです。

— ヒップホップやほかのジャンルの音楽もよく聞きますか?
ヒップホップはよく聞きます。「HIEROGLYPHICS」とか。父親がジャズ好きで、家でレコードをずっと流していたんです。だから最初はイケイケな感じのヒップホップが聞けなかったんですね。それこそ「HIEROGLYPHICS」とか「A Tribe Called Quest」とかシャレてるじゃないですか? それで僕はヒップホップに入っていけて、僕はこっち(HIEROGLYPHICSとかA Tribe Called Quest)の方が合っていますね。
ヒップホップ以外だとR&Bも聴きます。「Anderson .Paak」がすごく好きですね。あと「Robert Glasper」はVolume 1ぐらいから聴いています。色々盛り上がったり、波とかあると思うんですけど、そのアーティストが持つ匂いとかを僕は一番気になるので、それがないとその人でないと思うんです。
「Bill Evans」などのジャズは最高だし、パンクも大好きですよ。

— ニューシングル『New Age Warriors』の楽曲について。それぞれ聴く人にどんなメッセージを伝えたいですか?
『Kill ‘Em All』は僕が一番好きな曲です。なぜ好きかというと歳を重ねると周りとかで、よりいい意味でも悪い意味でも視野が広くなって、こういう風に求められているんだなとか置きに行くように作品を出すようになってしまうこともあると思うんです。『Rx Overdrive』に関しては、僕らがハイになれる曲というところで結構突き詰めて出来たなというのがありました。僕たちは堺にあるスタジオに入ることが多かったんですけど堺には、クラブもライブハウスもなかったんです。堺のボロいスタジオに入って、そこからテルの家行って、いい感じにお酒飲んで、朝までお互いの気に入った一枚を聞かせるということを繰り返していたわけです。そのぐらいしかすることがなかったんです。今ではそれが良かったな、というのはあります。お互いが何が好きでお互いの嗅覚を確認しあえたし、そのおかげですごいで僕らがハイになれるものを詰め込められたと思います。
メッセージとしては、俺らが気持ち良くなっているからお前らも勝手に気持ち良くなれよという感じです。『Kill ‘Em All』はボーカルのKoieが“立ち上がれよ!”という気持ちを込めた曲で、僕はベースとして支えている感じです。『Revolution』に関しては「Crossfaith」として、一番キャッチーな曲になっていると思います。僕らがこれから色々なところに進む中でこの一曲があり、進む可能性とか見えてくるものとかがあるというのは、話し合いであったのでこの曲はまた僕たちを新たなステージに連れて行ってくれるのではないかなと思っています。僕らにとっても『Revolution』は、関西のハードコアなアングラシーンから東京に出てきてという中で、昔を考えると革命的に変わっています。それがいろんなところにいけるのではないのかなと思っています。

— 好きなブランドや好きなアーティストなど、自分の感性に影響のある人やものは?
僕はスケーターの「Jim Greco(ジム・グレコ)」が好きです。彼はスケーターなんですけど、ロックミュージシャンでもあるんです。〈Deathwish〉というブランドもやっているんですが、彼はスケーターとミュージシャンという2つのわらじがあって、自分の向き合うタイミングで常に動かせられる人間なんです。僕はメタルバンド「Crossfaith」だからできる“ずらし”とかの部分で、彼のそういう考えにインスピレーションを得ました。

— 「 Crossfaith」としての展望ややりたいこと、予定していること(ライブ)などがあれば教えてください。
できるなら、オリンピックでライブをしたいです。オリンピックではなくても、ステージにたくさん段があって、夜の野外でオーケストラとメタルの共演みたいな一大エンターテインメントができたら良いなというのもあります。あと「The Prodigy」とツアーがしたいです! 色々やりたいことはありますね。
予定していることは、ツアーが9月からスタートします。それと「ACROSS THE FUTURE」といって、僕らがイギリスをはじめ、アメリカやオーストラリアなど色々海外を回って出会ったバンドを呼んで、向こうで自分らが回ったように移動も一緒に観光バスを貸し切って、お酒を持ち込んで、会場着いて、その流れでパフォーマンスして……というツアーをやるんです。それぞれバンドが見せたいことはあると思うんですが何かしらでユナイトして、ツアーを作り上げているという感覚をまだ日本では、自分たちは見ることができなかったので、僕たちのツアーで見せられたらいいなと思い数年前より不定期でやってるんですが次の開催で4回目となります。ちょっと後になりますが、クリスマス時期に「AIR JAM」にも出ます! ぜひ遊びに来てください!


ニューシングル『New Age Warriors』は、2016年7月27日(木)発売。詳細は、こちらの公式サイトからチェック。

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