ヤモリにヒントを得た壁にぴたりと張り付くドローン

スタンフォード大学の「Biomimetics and Dexterous Manipulation Lab」が開発

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元々は軍事的な用途で使用されるドローンだが、今では大手家電量販店や『Amazon』などで簡単に購入できる時代となった。国内ではラグビー日本代表や「楽天」などが導入済みで、警視庁も2020年に開催される東京オリンピックの警護用に導入の検討を進めているという。ドローンというと空撮や荷物配送などばかりが話題に挙がるが、このテクノロジーは想像以上に進化している。アメリカのとあるギークが開発した「quadmovr」は、推定時速140kmとも言われており、もはやガンダムのニュータイプが操縦する新機体のような動き。今後も各方面で開発が行われることは間違いなく、ドローンの潜在能力はさらに引き出されていくことになるだろう。

しかし、その開発を進めているのは、何も一部のテクノロジー企業や機械オタクだけではない。スタンフォード大学の「Biomimetics and Dexterous Manipulation Lab」では、現在ドローンが直面しているバッテリー持続の問題を革新的なアイデアで解決しようとしている。彼らは驚異のファンデルワールス力(分子レベルで壁やガラスに吸着する能力)を持つヤモリにインスピレーションを受け、“Micro-spines”シリーズで壁面に貼り付くドローンを開発。この技術は固定した状態での空撮はもちろん、悪天候に弱いドローンを雨の当たらない場所へと避難させることなどにも応用できる。「Biomimetics and Dexterous Manipulation Lab」によると、この技術には未完成な部分も多いようで、今後はより安全でスムーズに吸着できるよう改良に努めていくそうだ。

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