Apple が音楽ダウンロード販売から撤退か?
6月に「Apple」社が開催するカンファレンス『WWDC 2016』で大幅な刷新が発表される予定
「Apple」社が提供する定額音楽配信サービス「Apple Music」の大幅な刷新が6月開催のWWDCで発表されることが予定されているが、それは単なるUIのデザイン変更などにとどまらず、「iTunes」での音楽ダウンロード販売が撤廃されるかもしれないことが噂になっている。『Digital Music News』によると、「Apple」社の幹部たちは音楽ダウンロード販売とストリーミングサービスの統合を計画しているという。またこれが実現する場合、アメリカやイギリスといった国を皮切りに、数年かけて世界中にそのサービスの変更を適用していくことが予定されているそうだ。
『MacRumors』は、まだそのアップデートの全貌は不明瞭ながら、今回のダウンロード販売を撤廃し、ストリーミングサービスへ大きく舵を切るという「Apple」社の決断は、風変わりに見えるものだが大きな決断だと指摘している。音楽産業に詳しい専門家の「Mark Mulligan」氏は、「Apple」社における音楽ダウンロード市場は2019年には約6億USドル(2012年における市場規模は約40億USドル)にまで規模が縮小し、2020年までには音楽ダウンロード市場の規模は、音楽ストリーミングサービス市場の1/10の規模にまで縮小し得ると予想している。
もしこれが実現すれば、ユーザーにとっては「iTunes」と「Apple Music」、ダウンロードコンテンツとストリーミングコンテンツとの間で混乱を招くこともあるかもしれないが、「Apple」社にとっては合理的で有意なものになることが予想される。とはいえ、詳しいことは6月に「Apple」社が開催するカンファレンス『WWDC 2016』まで明らかにならないので、新たな情報のアップデートを楽しみに待とう。