東京オリンピックのエンブレムがついに決定

デザイン盗用問題のあった旧エンブレムの白紙撤回から約8カ月を経て、ようやく東京五輪のエンブレムが決定

デザイン
1,539 Hypes

エンブレム問題やスタジアム問題など、これまでに多くの議論が交わされた2020年に開催される東京オリンピックだが、そのエンブレムがついに決定した。18歳以上の日本国籍を所有する人または日本国内の住民票を持つ外国籍の人なら誰でも応募できるそのエンブレム公募には1万4599作品が集まり、その中から最終候補4作品が絞られ、そしてついに東京五輪公式エンブレムとなるデザインが選ばれた。その2020年東京五輪の公式エンブレムとなるデザインは、東京を拠点に活動するアーティスト「野老朝雄(ところ あさお)」氏による“組市松紋”と名付けられた作品で、日本の伝統的な柄である市松模様と藍染めからインスピレーションを受けて制作されたもの。野老氏には賞金の100万円と2020年東京オリンピックとパラリンピックのオープニングセレモニーへのチケットが贈与された。今回2020年東京五輪公式エンブレムに選出された“組市松紋”と共に最終候補作品に選ばれた3作品は下からチェック。

タイトル: つなぐ輪、広がる和
コンセプト: 選手の躍動と観客の喜びがつながってひとつの“輪”となり、世界に広がってゆく平和や調和の“和”を表現した。肉体と精神のたくましさ、躍動感・スピード感を込めたデザインにより、「自己ベスト」を目指すアスリートの素晴らしい活躍が世界に与える感動を表す。さらには、2020年に日本がお迎えする世界の人々への敬意とおもてなしの心を伝える。

タイトル: 超える人
コンセプト: 俵屋宗達の風神雷神図や浅草雷門(風神雷神門)など、古くから日本人に愛されてきた風神・雷神をモチーフに、ゴールテープを切る一瞬の躍動感や、「自己ベスト」を目指し、超えようとする選手たちの姿勢を描いたデザイン。雷神の太鼓を花火に、風神の風袋を虹にたとえ、平和、多様性、調和への思いを込めた。アスリートの強靭な心身による平和への継続的な貢献をエンブレムに託し、未来へつなげる。

タイトル: 晴れやかな顔、花咲く
コンセプト: 「自己ベスト」を尽くすアスリートと、彼らをたたえる人々の晴れやかな表情。その感情の動きを、空に向いて開花する朝顔(英語名:morning glory)に重ねた。朝顔の種が芽を出し、蔓を伸ばして花を開き、再び実を結ぶ成長の過程が、大会への期待感や次世代への継承を示している。江戸時代に流行し、子どもから大人まで広く親しまれてきたこの花が、2020年への気持ちを高め、世界から訪れる観客を日本中でお迎えする。

Read Full Article
 
ニュースレターに登録して、“最新情報”を見逃さないようにしよう。

購読ボタンをクリックすることにより本サイトの利用規約プライバシーポリシーに同意するものとします。