RIME のグラフィティを盗んだとして起訴される Jeremy Scott
違法に描かれた作品は権利を持つのか否か
ブランド〈Moschino〉とそのデザイナー「Jeremy Scott」がブルックリンを拠点に活動する「RIME」の名で知られるアーティスト「Joseph Tierney」に訴えられている。『The Fashion Law』のレポートによると「Jeremy Scott」は、アーティストの代表作とも言える“Vandal Eyes”と呼ばれる作品を完全にコピーし〈Moschino〉のコレクション(ランウェイでは「Gigi Hadid」が、そして『Metropolitan Museum of Art Costume Institute』のガラでは「Katy Perry」らが着用していたことで知られているアイテム)に使用したことで訴えられているという。Tierney側は、「Jeremy ScottとMoschinoはグラフィックデザインにフィーチャーしたコレクションの中で、原告のミューラルアート作品をそのままコピーしたデザインを使用したばかりか、原告のアーティストネームである“Rime”のタグネームまでをも模造するという無礼で侮辱的な行為を行った」と告訴している。
そのデザインは疑いようのないほど酷似しているが、Scottはグラフィティという行為自体が他人の所有物を破損している行為であることから、法的に守られる権利はないと主張。ブランドとScottは、「一般的な道理から考えて、違法行為によって作られたものに法の庇護を受ける権利はない。違法行為と知った上で作成されたものにはコピーライト(著作権)などという権利を持つ資格はない」と話し、“Rime”のサインをコピーしたことに関しても、「デザインにアーバンな感じを加えるため」と語っている。
更に〈Moschino〉とScottの弁護団は、1947年に起きた未解決猟奇殺人事件ブラックダリアも、犯人が被害者「Elizabeth Short」の遺体にほどこした“仕事”に対し警察やメディアがさまざまに取り上げたり分解・分析したが、だからといって犯人は警察やメディアを訴える権利はない。などと例を出し、原告に訴えられるいわれはないと主張したという。しかしこのような事例に対して、「被告側は関係のないケースを持ち出し話題をすり替え、論点を捻じ曲げ、非道徳的な行為と主張を押し通そうとしている」とTierneyは更に非難している。
実際、対象となっているTierneyの作品は、描かれたデトロイトのビルオーナーにに無許可で制作されたものだというが、従ってこの場合アーティストには作品の権利を主張する資格がないのだろうか? 今後の展開に注目したい。ちなみに「RIME」の描いたオリジナルアートワーク制作の様子は以下のビデオでチェック可能だ。
















