Kanye West とTIDAL が会員をだましたとして起訴される
“never never never” と言っていたにも関わらず……
こちらのツイートを覚えているだろうか?
My album will never never never be on Apple. And it will never be for sale… You can only get it on Tidal.
— KANYE WEST (@kanyewest) February 15, 2016
「Kanye West」は自身のTwitterで、自分のアルバム(『The Life Of Pablo』)は「TIDAL」でのみ入手可能で、絶対に「Apple」では手に入らない、と公言していた。もしあなたがこのツイートを信じ「Jay Z」の音楽配信サービス「TIDAL」の30日フリートライアルに契約したなら、同様に『TLOP』を手に入れるために入会した約200万人の中の一人ということになる。Kanyeファンである「Justin Baker-Rhett」も例に漏れず、『TLOP』のために「TIDAL」と契約をしたのだが、多くの入会者のフリートライアル期間終了後と思われる4月1日より、「Apple Music」と「Spotify」から『TLOP』が購入・視聴可能になった。そこで憤慨した彼はKanye、「Jay Z」、そして「TIDAL」を訴える決意をした。
「Justin Baker-Rhett」はこの一連の流れを、「TIDAL」の会員数を増やすためだけに画策された良識のない行為だと訴え、訴訟は騙されて入会したと感じる会員全員への返金だけでなく、会員システム自体の見直しを要求しているという。それはこれまで、フリートライアルの30日という期間終了後自動的に課金されるという流れから、トライアル終了前に会員を続けるかどうかの意思確認をするシステムを導入すべきというもの。この訴えが受け入れられた場合、「TIDAL」の今後の収益に大きく影響することは間違いなさそうだ。