Interviews: Thumpers デザイナー Jesse とアーティスト Joe が語るクリエイションの在り方

“Joe Garvey Thumpers Art Exhibition” の為に来日したデザイナーとアーティストへのエクスクルーシヴインタビュー

ファッション アート
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ストリートブランド〈alife〉のディレクターを務めた「Jesse Villanueva(ジェシー・ビリャヌエバ)」、そしてバイクのカスタムビルダー「Misia Villanueva(ミーシャ・ビリャヌエバ)」の兄弟によって立ち上げられ、ブルックリンをベースに活動するブランド〈Thumpers(サンパーズ)〉。トレンドやストラクチャーに囚われず活動する〈Thumpers〉は今回、彼らと親交の深いアーティスト「Joe Garvey(ジョー・ガーヴィー)」を迎え3月31日(木)に『Thumpers Tokyo』にてアートエキシビジョンを開催する。展示会のために来日したJesseとJoeに特別インタビューを行った。

− 2人はもともとどうやって知り合ったの?
Joe:地元(ミネソタ)の親友のMacって奴が、俺より先にニューヨークに引っ越してJesseと同じ店で働いてたんだ。それでニューヨークに行くたびにJesseにも会うようになった。数年後俺もニューヨークに引っ越して、初めての仕事はJesseがくれた〈alife〉での仕事たったんだ。
Jesse:そうだな、初めて会ったのは2006年くらいかな? 俺は以前〈alife〉をやってたんだ。デザインワークとかマーケディングとか色々ね。小さい会社だったからいろんな肩書きを一度にやってたよ。


左:「Joe Garvey」 右:「Jesse Villanueva」

− 今回のエキシビジョンのテーマは?
Joe:リネンにプリントした4つのビッグピースと、キャンバスにプリントした小さいのが数点あるんだけど、今回はミニマルな作品にしたんだ。ほとんどの作品は写真をもとにしていて、草木や雲みたいなオーガニックな被写体を撮ったものなんだ。写真をクロップして、ドットに置き換えてある。ビットマッピングっていうんだけどね。ラインワークでペイントしたものもあるよ。写真の作品は近くで見ると抽象的だけど、距離を置いて見るとその被写体が何かぼんやりわかるんだ。この〈Thumpers〉のブリックウォールやバイクガレージみたいな汚い……あ、そんなに汚くないけど、とにかくこういう無機質な空間に自然の物をモチーフにした作品を並べるのがいいと思ったんだ。ランドスケープとガレージのジャクスタポジション(対比)みたいな感じだね。
Jesse:Joeには好きなようにしてもらったよ。こいつは〈Thumpers〉を始めた当初から俺たちを見てきてるから、ブランドに何がフィットするか、ブランドにとって何が面白いのかわかってる。実際、〈Thumpers〉の最初のロゴをデザインしたのもJoeなんだ。

− あの四角いボックスに入ってるロゴ?
Jesse:そう。随分前にね。レッドフックに俺たちのガレージがあって、そこでJoeとMacと一緒に〈Thumpers〉最初の2つのTシャツのデザインをしたんだ。レッドフックにはいいヴィンテージバイクガレージが沢山あって、朝まで大きな音を立てて作業しても何も言われない場所なんだ。最高だよ。

− 2016年秋冬でもJoeが一部の〈Thumpers〉のグラフィックをやってるみたいだけど、これってカプセルコレクションみたいなもの?
Jesse:いや、そんな風に呼んだりはしてないんだ。今は“×”を使ってコラボレーションを表現するのが普通なんだろうけど、それがスタンダードになる前から俺たちは一緒にものづくりをしてたから。
Joe:いきなりその共同デザインにタイトルをつけて、「ほら、コラボレーションだぜ」って言うのもサムいだろ? そうだな。強いて言うなら“&”だね。〈Thumpers〉&「Joe Garvey」。でも別にコラボレーションしてるのを主張することはないと思ってる。
Jesse:それがそもそもの俺たちの在り方だったからね。

− なるほど。では〈Thumpers〉2016年秋冬コレクションのテーマっていうのは設けてる?
Jesse:一部は俺たち兄弟が生まれ育った東海岸のハードコアミュージックへのオマージュ的な要素があるんだ。当時は今みたいにヒップホップが音楽シーンのトップっていう時代じゃなかった。だからそのハードコアを取り入れたよ。自分が触れてきたものを世の中に紹介するっていうのが好きなんだ。ジャンルや一定のスタイルに固執するんじゃなく、自分の人生で触れてきた様々なものの中から気持ちが揺さぶられるものを、自分たちなりに表現してるんだ。

− 〈Thumpers〉におけるMisiaの役割ってどんなもの?
Jesse:俺はキッドって呼んでるけどあいつはもう38で、国外にも出ないでガレージで作業してる、根っからのファブリケーター(製作者)だよ。「Harley-Davidson」、「Suzuki」、「Honda」、「Kawasaki」、「Triumph」、「Ducati」、どんなマシンでも扱えるし専門の免許も持ってる。そういう学校にも行ってたしね。でも修理やチューニングをするより、ビルダーとしての方があいつには合ってたんだ。ホントに何でも作れるよ。1日中ガレージで過ごす生活をずっと続けていても全然平気な奴なんだ。すげぇ変わってるんだよ。でも彼なしじゃ〈Thumpers〉は成立しないんだ。

− 2人のそれぞれの今後のプランは?
Joe:俺はスタジオでコンスタントにアートワークを作ってるよ。今度オークランドの小さいギャラリーでも展示をする。実はプリント作品をメインに発表するのも今回がほぼ初めてなんだ。大体はペイント作品を作っていて、写真も撮るよ。でもペインターとかグラフィックデザイナーとか、限定された肩書きを持たずにいたいね。今度ニューヨークで友達が主催するポップアップショップではTシャツを作る予定。
Jesse:次のシーズンに向けて、一緒にスケートをして育ったビルダーの幼馴染とバイクを組み立ててるところだよ。それに「Futura」がアートワークを加えるんだ。楽しみだよ。 俺は今後、〈Thumpers〉として日本に力を入れたいんだ。アメリカではブランドのストーリーみたいなものが見失われがちな気がする。全てにカネのニオイがして、色々なものがコマーシャル的すぎるんだ。さっきも言ったけど、俺はストーリーを伝えたい。それが古くても新しくても。だから今ヒップホップがクールでメインでも、それは自分が親しんできたものじゃないからそこに寄せたりするつもりはないんだ。ヒストリーやヘリテージも知らずにね。それって失礼だろ? それに、流行りに乗っていたら、その流行と一緒に自分たちも廃れてしまう。俺はさ、それが今の流行りの良くないところだと思うわけ。クールなアイディアをコピーしまくって流行りにすることによって、それを発信した奴らの美学まで終わらせてしまうなんで悲しくないか? だから誰かのアイディアに乗っかることはしたくないんだ。彼らの生んだものは彼らが評価されるべきだし、俺たちは俺たちの生み出すものがある。横どりする必要も使い古して共倒れする必要もない。彼らのアイディアはリスペクトして触れず、俺たちは俺たちのクールだと思うことをするんだよ。真似事じゃなくてね。

− はい。おっしゃるとおりです。他に何か伝えたいことがあったら教えて。
Jesse:そうだな。あ!なぜかJoeは日本で「Brad Pitt」って呼ばれてるんだ。これ、よかったらちゃんと書いておいて。
Joe:ああ(笑)、White Brad Pittって言われたよ。意味不明だ(笑)。
Jesse:それと、Misiaに是非言いたい。パスポートを作れってね。1度でいいから国外に出ろって。そして家族と言えば俺の可愛いMambo(愛犬)だ。未来のプロジェクトにこれも追加しよう;バイクの横に犬用のサイドカーを作るんだ。犬用のゴーグルと風になびくスカーフも作るね。決定!


“Joe Garvey Thumpers Art Exhibition”の開催は3月31日(木)午後6時~10時のみの開催。ニューヨーク・ブルックリンから届いた一夜限りのタイトな共演に触れてみては?

“Joe Garvey Thumpers Art Exhibition”
会場 : 『Thumpers Tokyo』
東京都渋谷区渋谷2-5-3 第2クレド渋谷ビル1F
Tel : 03-3797-3819
日時 : 3月31日(木)6pm – 10pm
入場無料

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