340日の宇宙滞在で若返ったScott Kelly

宇宙飛行士が体現した時間と速さの特殊な関係

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宇宙からの美しい写真を公開したNASAの宇宙飛行士「Scott Kelly」は、340日間の宇宙での滞在を終えて帰還した。およそ1年の宇宙空間滞在が人体にもたらす影響を調べるというミッションの被験者だったKelly。帰還後の検査によって、彼の身長は2インチ(約5cm)伸び、8.6マイル毎秒若返った(地球で過ごした場合の老化の速度より8.6マイル毎秒遅い進行速度)という結果が発表された。宇宙空間では重力がかからないため、背骨がストレッチした結果の身長の伸び(最大3インチの伸びが見込まれる)と、無重力空間での老化の減速はこれまでのリサーチからも立証されていたが、実際の結果としてやはり興味深いものとなった。Kellyに起こったこの“time dilation(時間の膨張/遅れ)”と言われるこの現象は、特殊相対性理論に基づくものだ。彼は長期間、宇宙ステーションの中で地球にいる時よりも速いスピードで動いていたことになるため、彼のにとって時間の流れは地球上より遅くなるというもの。地球の重力に戻った彼の身長は元に戻ってしまうが、宇宙滞在帰還に起こったぶんの若返りはそのままとなる。

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