Black History Month に公開された秘蔵写真
黒人の歴史にまつわる『The New York Times』の秘蔵写真
1926年より、「Carter Godwin Woodson」の活動に起源し、北米では2月を「Black History Month(黒人歴史月間)」としている。その在り方に毎年異論は出ているが、黒人の歴史を振り返る年間行事だ。現在アメリカ国内でのアフリカンアメリカンの人口はおよそ4500万人、合衆国人口の約15%だ。法のもとに激しい人種差別を受けてきた時代から今に至るまで、その深く暗い歴史は現在のブラックカルチャーを形成する根本にある。時代の変化と共に格段に一般の人々の認識と意識は変化しているものの、「Spike Lee」のアカデミー賞ボイコットや、トレイボン・マーティン射殺事件など、人種の違いによって生まれる問題や価値観の違いは現在でも続いている。
今年もBlack History Monthが訪れた今、米『The New York Times』は過去の資料を振り返り、これまで報道されてこなかった秘蔵写真の数々を公開した。平等な市民権を得るために30以上の州からワシントンに訪れた人々、高校生時代の「Kareem Abdul-Jabbar(カリーム・アブドゥル=ジャバー)」、詩人であり社会評論家の「James Baldwin」、作家「Zora Neale Hurston」、歌手・女優・活動家の「Lena Horne」、有名になる以前の「Dr. Martin Luther King Jr.」、放火に襲われ焼け焦げた「Malcolm X」のニューヨーク クイーンズの自宅のリビングルーム(彼はのその丁度1週間後に暗殺された)、コカイン反対を訴えるコンサートを行った「Run-DMC」のステージ、議会で不当に席を追われた「Adam Clayton Powell Jr.(アダム・クレイトン・パウエル Jr)」など……。上のフォトロールとあわせ、こちらより『The New York Times』が今回公開したすべての写真と、それにまつわるエピソードもチェックできる。2月の間は随時写真と記事も追加されるとのこと。「Black History Month」を機に、日本でも意識と理解、関心が高まること願おう。