Sneakers: Heisuke Nozaki of PUMA Japan

500足以上にもおよぶコレクションの中から至極の10足をピックアップ

フットウエア
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第5回を迎えた“Sneakers”では「PUMA Japan」きってのスニーカーフリークとも言える「野崎兵輔」氏にインタビューを敢行。これまで同企画に登場した国井氏、佐藤氏、鎌本氏からも“真のスニーカーヘッズ”と称される野崎氏は、小学校5年生の時にスポーツブランドのスニーカーに憧れて以降その情熱が冷めることなく、長年にわたって〈PUMA〉のライフスタイル営業部でその手腕を振るっている。

圧倒的な知識量を誇る野崎氏だが、その裏にはスニーカーの情報を1足ずつこと細かにまとめた“スニーカーノート”の存在がある。発売日やコンセプト、デザインソース、使用した素材、製作背景など、コラボレーションモデルからインラインに至るまで、野崎氏がこれまでに携わってきたスニーカーを完璧に網羅しているこのノートには、スニーカー製作の助けになる情報もスクラップしているという。

そんな野崎氏は今回、自身の500足以上にもおよぶコレクションの中から、市場に出回ることのないサンプルから誰もが見たことあるブランドの代表作まで、リスキーなことにも果敢にチャレンジしていく〈PUMA〉が各時代で生み出してきた至極の10足をピックアップしてくれた。これまで明かされることのなかったスニーカーの詳細を余すところなく紹介した2016年最初の“Sneakers”をお見逃しなく。


PUMA x THE GooNies Disc Blaze “Treasure”

1993年に発表された〈PUMA〉の代表モデル「Disc Blaze」をベースに、「Steven Spielberg」が総指揮を執った映画『グーニーズ』とのコラボレーションモデル。「Cyndi Lauper」が主題歌を歌い、17世紀の伝説の海賊が隠した秘宝を探すという冒険活劇を「Disc Blaze」というキャンパスで表現したこちらのモデルは、アウトソールや“Disc”のプルタブ、ステッチなどに麻を採用して、当時のアメリカの生活を彷彿させる懐かしいテイストを盛り込んでいる。内側に「Warner Bros.」のロゴが入った正式なコラボレーションによる完成度の高さは圧巻。国内でも100足前後しか流通しなかったプレミアムなモデルで、価格も25,000円と発売当時はかなり高価だったようだ。2008年12月6日リリース。


PUMA x Sophia Chang Trinomic Disc

ニューヨーク・クイーンズを拠点に活動する女性アーティスト「Sophia Chang」とのコラボレーションモデル。スポーツシューズではブラックのソールが重く見えるために敬遠されがちだが、そのタブーに挑戦し、アウトソール、ミッドソール、アッパーすべてをブラックで統一した“トリプルブラック”というカラーウェイで注目を集めた。デザインでは、彼女が描いたブルックリンの街並みのグラフィックを、インソールやアウトソールの“Trinomic”の下など、あえて見えないところに挿入。また、目の細かいメッシュ、伸縮性のあるEVA、裏当ての3層構造が特徴のつま先のメッシュやリフレクト素材を使用したフォームストライプなど、一見ワントーンながらも細部にもこだわる、現代的なアップデートも施している。2014年発売。


Sneakers: Heisuke Nozaki of PUMA Japan

PUMA Suede Classic + “Black”

野崎氏が“PUMAの魂”と形容した「Suede Classic +」はストリートでも不動の人気を誇り、スケーターたちからも絶大な支持を集めるブランドの定番モデル。コラボレーションモデルとは異なり、履きつぶしても買い替えられるスニーカーはどの時代にも必要不可欠で、〈PUMA〉を語る上で外せない1足としてピックアップしてくれた。こちらの「Suede Classic +」は、90年代に登場した細い木型を残して、シャープかつ綺麗なシルエットで再構築したものだ。


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PUMA Clyde “Hall of Game”

前述の「Suede Classic +」のベースになった「Clyde」は『ニューヨーク・ニックス』に在籍していた「Walter “Clyde” Frazier」のシグネチャーモデルで、ストリート、黎明期のヒップホップカルチャーでも絶大な人気を誇った。オリジナルは1973年から1979年まで製造されていたが、Frazierが〈PUMA〉と再契約した際に2006年 Springシーズンに復刻を果たしており、こちらは2009年にリリースされた“Hall of Game”というカラーウェイ。「Clyde」は毎シーズン異なるカラーがリリースされており、こちらも発売は1度きり。Frazierは現役当時にナチュラルベースのモデルのシューレースを変更してオレンジ/ブルーの配色でまとめていたそうだが、“Hall of Game”はシューズ全体でニックスカラーを表現したファン垂涎の1足。2009年発売。


Sneakers: Heisuke Nozaki of PUMA Japan

PUMA Remo Spot

日本のSMU(スペシャルメイクアップ)。ファーストモデルは1997年に登場し、当時は人気が高く瞬く間にソールドアウト。その人気から「Remo Spot」は2000年にも復刻している。こちらはオリジナルのサンプルで、スペックも同じ。実は「Remo Spot」はコラボレーション モデルとして発表されていないが、『mita sneakers』のアイデアをベースに開発されたスニーカー。2000年のミレニアムイヤーにプーマ ザ・ビーストの復刻を目指していたが、ソールやアッパーパターンなどのモールドが存在せず、当時人気のあったスケートシューズをモチーフにアクリルファーを採用しプーマ ザ・ビーストへのオマージュにしている。ダブルステッチやシューレースを切れにくくするラバーのレースホールなど、随所にスケート シューズの機能を散りばめており、強度も抜群だ。


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PUMA Majesty

今回紹介するシューズの中で唯一のヴィンテージ。デットストックでフラッシャーも残っており、接着剤の変色が年期を感じさせる。「Majesty」は1983年のNBAドラフトで1位指名を受け、同年にルーキーオブザイヤーを獲得した『ヒューストン・ロケッツ』の「Ralph Sampson」のシグネチャーモデル。Sampsonは224cmの長身を誇り、スピードとテクニックを備えたセンターフォワードで、1985年にインディアナポリスで開催されたオールスターゲームではMVPにも輝いている。同フットウエアは野崎氏が中学2年生の時に初めて買った革のバスケットシューズであるため個人的な思い入れを強く、現在もさまざまなモデルを探しているという。1985年発売。


PUMA Cell Five-O Mid

アメリア主導で開発されたパフォーマンスシューズで、デザインのベースになるのはユーゴスラビアで製造されていた70年代後半の「Super Basket」がモデル。「Cell Five-O」は発売当時、若い競技者に向けて開発され、高校の強豪校に着用させるという大々的でユニークなキャンペーンを行った。かかとには“Trinomic”をさらに進化させたクッショニング“PUMA Cell”を搭載。壁の厚さや六角形の大きさによって反発性を生み出し、釘を刺してもパンクせず、耐久性の高いソールパターンを採用することで、クラシックな外観を持ちながら現代的なテクノロジーを兼ね備えている。1998年リリース。


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PUMA Fast Rider

70年代後半のアメリカのジョギングブームに登場した「Fast Rider」。舗装された道路はもちろん、未舗装の道でも確かなグリップ力と反発性を提供する“フェダーバイン”は、スタッド型でフレア状のソールが地面と接した際に横ぶれしない特殊な構造となっており、〈PUMA〉が特許を取得しているアウトソールだ。当時は旧西ドイツで製造されていた「Fast Rider」だが、ランナーの足をサポートするランニングシューズとしてビギナーからも愛されていた。野崎氏が所有するのは2010年の復刻版で、シューレースをオリジナルのものから平紐に変えて着用しているという。


PUMA R698 Sample

現在はコラボレーションでもお馴染み「R698」。発売は2009年だが、こちらは2007年に製造された「R698」の1stサンプル。R698のオリジナルはアッパー デザインはインターナショナル、カラーリングは日本主導で進められた。この1stサンプルには、このスニーカーの開発秘話を込めてシュータンに「Japan」の文字を配している。1991年にリリースされたオリジナルは燻んだレッドだったが、こちらは〈PUMA〉らしい発色の良いレッドを採用しており、蝋引きのシューレースとも見事にマッチしている。


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PUMA R670

1991年に登場した「R670」の復刻を試みて生産したサンプル。デザイン、カラーリングともに日本規格のオリジナル「R670」をソールから細かな光沢感まで、忠実に再現しようとしたが、生産中止に。かかとに仕込まれたパーツやシューアクセサリーなどからもわかるとおり、〈PUMA〉が本気で復刻しようとしていたのが見て伺える。

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