Eric Kostonがソーシャルメディアについて思うこと

そしてスニーカーとKobeについて

フットウエア
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自他共に認めるスニーカーヘッドである「Eric Koston(エリック・コストン)」。自ら手がけた「Nike SB Dunk」など、バスケットボールシューズをはじめとするパフォーマンスフットウエアのディテールに敬意を感じるデザインを自身の「Nike SB Koston」ラインに反映させることも多い。そんな彼の最新モデル「Nike Hyperfeel Koston 3」も例に漏れず、〈Nike〉のフットボールシューズに見られるソックスのようなカラー部分がスケートシューズに落とし込まれている。
今回そんなKostonが電話口から、FlyKnitテクノロジーについて、「Kobe Bryant」のレガシーについて、そして昨今のインターネットのスケートボードシーンへの影響などを『HYPEBEAST』に語ってくれた。

Eric Kostonがソーシャルメディアについて思うこと

「Koston 3」のデザイン背景、インスピレーションなどはどこから?

「Hyperfeel」は、そもそも彼ら(〈Nike〉)が提案してきたコンセプトなんだ。少なくとも2年前からあったコンセプトで、実際サンプルを作ったりして、今のデザインに近い形にはなってたけど、スケートボードモデルと言えるかといえば、全然そうではなかったんだ。彼らは俺に、これをどうにかしてスケートシューズと呼べるところまでもっていってほしいって言ったんだ。俺は、「マジかよ、すげぇ形だな、でもカッコイイじゃん。」みたいなノリだった。初期サンプルはすごくデザインが不安定だったんだけど、俺は可能性があると思ったし、どうにか形にしたかったんだ。 できるだけミニマルで、一歩間違えれば危なっかしいデザインだったけど、それが実際のインスピレーションかな。そこから自分が思い描く形にしていったんだ。最初のコンセプトではネオプレンを使っていた。良い素材だと思うよ、でもウェットスーツに使う方が向いてる。熱を逃がさないから暑くて汗かくだろ? そうするとムレて臭うんだ。すこし野暮ったいボリュームがあるしね。それで俺は〈Nike〉がフットボールラインの「Magista」で使っているようなFlyknitの仕様がいいと思った。Flyknitを使ったシューズを自分のラインで作りたいとも思っていたし、機能的的な役割を果たすためにもFlyknitは最適なチョイスだったんだ。

スケート仕様にするために「Magista」のFlyKnitソックカラーの他には自分からどんなインプットをしたの?

全部だよ。素材の選択から仕様箇所までね。デッキに接触する部分やその他必要な箇所にはスエードを使って、逆に必要ない部分は削ぎ落とす。メッシュとの切り返しによって軽さ、通気性、柔らかさが生まれたんだ。足の動きに合わせてフィットする靴にしたかったんだよ。稀にそういうスケートシューズがあるけど、このモデルも足が靴の中だけで動くんじゃなくて、足と靴が同時に動くものが作りたかった。

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機能的な役割を果たすために、Flyknitは最適なチョイスだった

Lakersカラーを使った初期のモックを見たけど、違ったスポーツからのインスピレーションについて聞かせてくれる? バスケやサッカーからの影響をこの靴、またはスケートシューズ全体はどう受けているか。SBデザインへの他のスポーツからのインスピレーションなどをどう考えてる?

今回のデザインは機能性ではサッカーシューズから着想を得たものが多いかな。すごくミニマルで、機能性に長けているんだよ。FlyKnitは雨に濡れた悪条件のフィールドでも湿気を逃すのに適している。それに、サッカーの全てはボールコントロールと足さばきだ。 足の動きが直にボールに伝わるようにデザインするのは重要で、それはスケートボードにも言えることなんだ。ボードに足の動きをいかに伝えるかっていう。結果色々な面でクロスオーバーするから、スケートシューズに応用できることもあって当然なんだ。

Koston 3ができるまでにはテストランをしてきたの? 実際サンプルを履いてスケートをしたり?

うん、むしろそれが重要だったね。〈Nike〉の誰かがサンプルを持ってきて、俺のパーク『The Berrics』でスケートをするか、俺がポートランドまで行って滑るか。そうやって2年かけて作ってきたんだ。

テクノロジーやソーシャルメディアがスケーターやスケートカンパニーにどんな変化をもたらしたと思う? — 例えば「Daewon Song」なんかは、Instagramを最大限に利用していたりするけど。

不思議な感じだよ。誰が自分のスケートフッテージを毎日投稿し続けられるかみたいなレースにも思える。でも誰もが毎日できることじゃない。それぞれのスケーターにそれぞれのやり方があるし、Daewonは特にユニークな事をやっているから、ポストの度に話題性もある。若い子たちにはすごくブラスだと思うよ。そうやって日々自分を露出できるプラットフォームがある事はね。そして彼らがやっている事は大概すごく面白いんだ。でも沢山の投稿の中には、才能を打ち消してしまうようなクオリティーのモノがあるのも確か。頻繁に投稿するのは大切なんだろうけど、バランスも大事だと思う。 情報があふれているからこそ、確かなクオリティがノイズの中に埋まってしまうのは残念な事だよ。 Instagramの検索ページを見てもさ、スケートボードに関するものだらけだ。特に俺の場合はスケート関係のものが必然的に多いんだけど、本当に良いものが埋もれてしまっている気がする。みんな自分が何を世界に向けて発信しているのかちゃんと気にした方が良いと思う。ただただ情報を常に垂れ流していればいいとは思えないんだ。それって結果、人を飽き飽きさせたり、うんざりさせることになる。まぁ俺の意見だけどね。人によっては、「手に入れられるものや情報は何でもいい。何でも毎日欲しい。」っていう意見もあるのかな。日々ものすごい速さで変化と進化をしている世の中だからね。ただ俺は、質より量っていう考え方がどうしても信じられないんだ。

Eric Kostonがソーシャルメディアについて思うこと

自分が何を世界に向けて発信しているのかちゃんと気にした方が良いと思う。俺は質より量っていう考え方がどうしても信じられないんだ。

LAスポーツチームが大好きだと思うんだけど、今回の「Hyperfeel Koston 3」にはKobeにインスパイアされたカラーウェイがあるよね。それに因んで聞きたいんだけど、「Kobe Bryant」の引退、彼が遺したものについて思うところはある?

(引退は)いつか来るなと感じてたよ。というか、彼が体を壊し始めた時、悲しいけど引退するんじゃないかと思っていた。彼はただただ自分の限界のところで戦っていたんだ。彼は燃え尽きるまで自分を追い込むつもりなんじゃないかと思ったよ。過酷なトレーニングをして、どこまでいけるか、どこまで耐えられるかっていうのが彼のスタイルだ。そして本当に、限界に来てしまったんだろうね。 振り返ると、彼は勝者になるためにいくつもの犠牲を払ってきたし、周りを怒らせたり批判されることもあった。でも今ようやく、彼の20年のキャリアを見つめて、本当に素晴らしかったとみんなが言えるんだ。 当時批判した人たちでさえも、いま彼の軌跡を目の当たりしたら「すげえな……」ってなるし、現在のスター選手たちに与えた影響は計り知れないはずだよ。「(Russell)Westbrook」を始めとする多くの選手の現在の活躍も、Kobeの影響に依るところがきっとある。彼がみんなに感謝されているっていう事実が本当に素晴らしいと思うよ。

では最後に、不朽のスニーカートップ5を教えてくれる?

「Jordan 1」、「Air Max 95」、それともう少しコンテンポラリーなのを挙げたいな。だから最初の「HTM FlyKnit」、一番最初のやつ。あれは本当にゲームチェンジャーだよ。その他? 何を見下ろすのが好きかって?(笑) そうだな、難しいけど、あまり履かないんだけどそれでも純粋に大好きなのが「Jordan 11」。〈Nike〉じゃないのも挙げたいな。そうすると、俺の初期のスケートにすごく影響してたのは〈Vans〉の「Sk8-Hi」だ。若い頃ずっと履いてたよ。アウトレットだったら20ドル以下でも買えたし、もちろんスケートがちゃんとできるシューズだった。

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