これまでオスカーを手にしたことのない大物俳優、監督たち

アカデミー賞目前。ディカプリオだけじゃない実力派

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2016年2月28日(日・現地時間)に開催される第88回アカデミー賞を目前に、映画業界は受賞作や人物の発表に心躍らせる一方、今年もさまざまな批評、評論のもとに晒される。すでに「Spike Lee」がボイコットを宣言し、「Leonardo DiCaprio」のジンクスも再度浮上する今年の授賞式だが、特にDiCaprioが幾度も受賞を逃していることに対してのさまざまなセオリーや噂は後を絶たない。ここまで来るとどうにか受賞して欲しいと誰もが思ってしまうが、彼は実際オスカー受賞を必要としているのか? 彼の実力はオスカー受賞の有無に関わらず世界中の映画ファンが証明なのでは? 何度もノミネートされながら受賞していないのは彼だけなのか? ということでこちらは、「Yahoo!」がまとめたオスカーを受賞したことのない才能あふれる俳優、女優、監督のリスト。合わせて今年のノミネート陣も授賞式前にチェックしてみよう。

「Leonardo DiCaprio(レオナルド・ディカプリオ)」

22歳当時より、通算6回にわたりオスカーにノミネートされている:
- 助演男優賞: 『ギルバート・グレイプ』 (1993)
- 主演男優賞: 『アビエイター』 (2004)
- 主演男優賞: 『ブラッド・ダイヤモンド』 (2006)
- 作品賞: 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 (2013) (プロデューサーとして)
- 主演男優賞: レヴェナント: 蘇えりし者 (今年のノミネート作品)

「Robert Downey Jr.(ロバート・ダウニー・Jr)」

世界一稼いでいる俳優は英国アカデミー賞の受賞はあるものの、未だオスカーの受賞はゼロ:
- 主演男優賞: 『チャーリー』 (1993)
- 助演男優賞: 『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』 (2009)

「Ridley Scott(リドリー・スコット)」

78歳を迎えた彼は、『ブレードランナー』や『エイリアン』を含む20作新以上を手がけたビックネーム:
- 監督賞: 『テルマ&ルイーズ』 (1991)
- 監督賞: 『グラディエーター』 (2000)
- 監督賞: 『ブラックホーク・ダウン』 (2001)
- 作品賞: 『オデッセイ』 (2015) (今年のノミネート作品)

「Spike Lee(スパイク・リー)」

1983年より実に35本の映画を制作してきたが、ノミネートはわずか2作品。どちらも受賞にはおよんでいない。現在58歳となる彼。2015年には若い才能へインスピレーションを与え映画界に貢献したとしてアカデミー名誉賞を受賞しているが、授賞式関しては、ノミネートの配役や人選がマイノリティーを極端に避けているとの見解から出席をボイコットしている:
- 長編ドキュメンタリー賞: 『4 Little Girls』 (1988)
- 脚本賞: 『ドゥ・ザ・ライト・シング』 (1990)

「Peter O’Toole(ピーター・オトゥール)」

主演男優賞に通算8回にわたりノミネートされてきた英国人俳優O’Tooleは、2013年に81歳で死去。2002年にアカデミー名誉賞を与えられようとしていたが、公開レターにて、「私はまだこの受賞ゲームに参加しているつもりなんだ。だからまだもっと大きな賞を取る可能性もあるわけだ。せっかくだけれど、この名誉は私が80歳になるまで待ってくれないか?」と宣言し、受賞を辞退した。後に彼はこの名誉賞を、アカデミー史上最多受賞数を誇る女優「Meryl Streep(メリル・ストリープ)」の手より受け取った:
- 主演男優賞: 『アラビアのロレンス』 (1962)
- 主演男優賞: 『ベケット』 (1964)
- 主演男優賞: 『冬のライオン』 (1968)
- 主演男優賞: 『チップス先生さようなら』 (1969)
- 主演男優賞: 『The Ruling Class』 (1972)
- 主演男優賞: 『スタントマン』 (1980)
- 主演男優賞: 『My Favorite Year』 (1982)
- 主演男優賞: 『ヴィーナス』 (2006)

「Richard Burton(リチャード・バートン)」

「Elizabeth Taylor(エリザベス・テイラー)」の5度目の結婚相手としても知られるイギリスの人気俳優だったBurtonは、過去7回に渡りオスカーにノミネートされていた。オスカーの受賞はなかったもののゴールデングローブ賞、トニー賞、英国アカデミー賞での受賞の実績を持つ。1984年に58歳で死去した:
- 助演男優賞: 『謎の佳人レイチェル』 (1952)
- 主演男優賞: 『聖衣』 (1953)
- 主演男優賞: 『ベケット』 (1964)
- 主演男優賞: 『寒い国から帰ったスパイ』 (1965)
- 主演男優賞: 『バージニア・ウルフなんかこわくない』 (1966)
- 主演男優賞: 『1000日のアン』 (1969)
- 主演男優賞: 『エクウス』 (1977)

「Glenn Close(グレン・クローズ)」

3度のエミー賞、3度のトニー賞の受賞経験のあるCloseだが、オスカーでは6回のノミネートから一度も受賞はない。「Deborah Kerr(デボラ・カー)」、「Thelma Ritter(セルマ・リッター)」と並び、アカデミー賞最多ノミネート数を誇るも受賞していない女優の一人である:
- 助演女優賞: 『ガープの世界』 (1982)
- 助演女優賞: 『再会の時』 (1983)
- 助演女優賞: 『ナチュラル』 (1984)
- 主演女優賞: 『危険な情事』 (1987)
- 主演女優賞: 『危険な関係』 (1988)
- 主演女優賞: 『アルバート氏の人生』 (2011)

「Alfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック)」

史上最も偉大な映画監督の一人として、30以上の様々な受賞実績を持ち、「エリザベス2世」よりナイトの称号も受けたHitchcock。5回のノミネートでの受賞は無かったが、1968年にはアカデミー賞の特別賞であるアービング・G・タルバーグ賞受賞を受賞している。享年80歳(1980年):
- 監督賞: 『レベッカ』 (1941)
- 監督賞: 『救命艇』 (1945)
- 監督賞: 『白い恐怖』 (1946)
- 監督賞: 『裏窓』 (1955)
- 監督賞: 『サイコ』 (1961)
- アービング・G・タルバーグ賞受賞 (1986)

「Tim Burton(ティム・バートン)」

2度のノミネートを受けたBurton作品は、2つともアニメーション映画。57歳のBurtonは、ゴールデングローブ賞、プロデューサーガイドアワードを受賞している:
- 長編アニメ賞: 『ティム・バートンのコープスブライド』 (2006)
- 長編アニメ賞: 『フランケンウィニー』 (2013)

「Johnny Depp(ジョニー・デップ)」

52歳のDeppはゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞、ロンドン映画批評家協会賞、MTVムービー・アワードなどの受賞経験はあるものの、3度ノミネートされたアカデミー賞での受賞はない。昨年全米公開された『ブラック・スキャンダル』では、残念ながらノミネートを逃している:
- 主演男優賞: 『パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち』 (2003)
- 主演男優賞: 『ネバーランド』 (2004)
- 主演男優賞: 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 (2007)

「Cary Grant(ケーリー・グラント)」

ハリウッドスターとして最初に活躍した俳優の一人であるGrantは、生前にアカデミー賞にノミネートされたのはたった2回。86年に82歳でこの世を去った4年後に、1970年のアカデミー名誉賞を受賞している:
- 主演男優賞: 『愛のアルバム』 (1941)
- 主演男優賞: 『孤独な心』 (1944)

「Sigourney Weaver(シガニー・ウィーバー)」

ゴールデングローブ賞2回、そして英国アカデミー賞を受賞しているWeaverだが、過去3回のノミネートでの受賞は果たしていない:
- 主演女優賞: 『エイリアン』 (1986)
- 主演女優賞: 『愛は霧のかなたに』 (1988)
- 助演女優賞: 『ワーキング・ガール』 (1988)

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