栗田穣崇が開発したiモード絵文字が MoMA の永久収蔵品に
携帯メッセージの常識を変えたdocomoユーザー懐かしの12×12ピクトグラム
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先週水曜日、ニューヨークの『Museum of Modern Art(MoMA)』は、絵文字の開発者「栗田穣崇」が制作した176種類の絵文字を永久収蔵品にすることを発表した。栗田氏は、「NTTドコモ」が1999年に生み出した世界初の携帯電話IP接続サービス“iモード”の開発メンバー。12×12ピクトグラムは、携帯電話のスクリーンという限られたスペースの中で感情やメッセージをより的確かつ容易に伝える手段として、すぐさまユーザーに欠かせない機能として定着した。カラフルな顔文字や天気、交通手段、スポーツなどdocomoユーザー懐かしのシンプルな絵文字は、LINEスタンプなどの原点と言っても過言ではないだろう。
『MoMA』建築/デザイン部門のシニアキュレーター「Paola Antonelli」は、「当時はテクノロジーがとても限定されてにもかかわらず、これらの絵文字は本当に美しく、表現に長けている」と栗田氏の発明を賞賛。続けて、「これはMoMAの歴史におけるひとつの出来事ではない。時代を象徴するものだ。デジタルデザインのコレクションと共に、我々は人の感情をよりリアルに感じることができるようになった。私たちは絵文字なくして生活できないのだよ」とコメントしている。
栗田氏の絵文字は、『MoMA』のモダンアートコレクションに追加されるとのこと。詳細は、『MoMA』の公式ブログをチェックしよう。