Rick Owens 2016 Fall/Winterコレクション
1960年の映画『顔のない眼』にインスピレーションを得たショウ











































まさに〈Rick Owens〉らしいコレクションだった。『Palais de Tokyo』の無機質な地下の会場で行われた〈Rick Owens〉 の2016-17年秋冬コレクションでは、無骨さと神経質さが生み出す美を呈したコレクションが展開された。1960年公開のフレンチ/イタリアン・カルトホラー映画『Eyes Without a Face(邦題:顔のない眼)』にインスパイアされたショウは、猟奇的な印象のメイクアップをしたモデルたちが、数々のワイドなシルエットのパンツで登場。それと対比するかのように、毛足の長いモヘアニットやスリムなジャケット、うねりのあるトップス、そして流れ落ちるような白いペイントデザインなどが眼を引いた。ブランドらしいモノクロームのカラーパレットには今回、バーントオレンジやマホガニーといった色調がアクセントとしてフィーチャーされている。