Interviews: 大人と子供が楽しめる服とは? MASAH & 今宿麻美夫妻が語る“ファミリーとクローゼット”

ポップアップストア“IN THE HOUSE”と新ブランド〈FMAM〉に対する想いを語る

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the POOL aoyama〉 で、不定期にテーマを設け展開していく「The Temporary at the POOL」。現在、ゲストディレクターにスタイリストの「MASAH」と「今宿麻美」の夫妻を迎え、ファミリーをキーワードにしたプロダクトを展開する “IN THE HOUSE”が開催中だ。 同時に、〈FACETASM〉の「落合宏理」氏と共に新ブランド〈FMAM(エフエムエーエム)〉をスタートした「MASAH」と「今宿麻美」夫妻。今回は、そんな2人に“IN THE HOUSE”の展開と新ブランドを立ち上げたきっかけを伺った。

— “IN THE HOUSE”を展開することになった経緯を教えてください。
MASAH: 「藤原ヒロシ」さんとは、『the POOL aoyama』のオープンをきっかけに仲良くさせて頂いています。大阪へ行く新幹線の中で、ファミリーをキーワードにしたプロダクトを展開するポップアップをやろうという話になりました。それで、ちょうど妻の麻美も妊娠していたので、子供服をやりたいですね、ということになったのです。ヒロシさんと出会ってすぐのときにもらったお話だったので正直とても驚いたのですが(笑)、“こういう服が欲しい”という思いと、『the POOL aoyama』を通して新しい発見を僕ら夫婦がしていたので、このような機会を頂けたことにはとても感謝しています。

— さまざまなブランドとの取り組みがあったと思うのですが、アイテム構成はどのように考えていたのでしょうか?
MASAH: 基本的には着やすいものを一番に考えていました。Tシャツ、カットソーからまず考えて、家族のぬくもりが伝わるようなラインアップにもしたかったので、それぞれの奥さまやご家族のことなどもイメージしてもらいました。〈NEIGHBORHOOD〉や〈WTAPS〉、〈UNDERCOVER〉などのブランドにお声がけするなか、初めて話す方も多かったのですが、同じ“父親”として各デザイナーの方々と一緒に取り組むことができて、とても嬉しかったです。

—子供服はポップでカラフルなものが多いイメージなのですが、ラインナップを見るとモノトーンなものが多いですね。
MASAH: そうですね、ヒロシさんとも話していたのですが子供服にはモノトーンなものがありそうでないので、今回作ることにしました。

—“IN THE HOUSE”のインスピレーション源は?
MASAH: 自宅のクローゼットです。スタイリストという仕事柄、たたみ方、並べ方など几帳面になってしまうんです。

Asami: がさつな私と一緒になることで、クローゼットにまとまりがなくなったんですよ(笑)。

MASAH: (笑)。今まで自分のものしか入っていなかったクローゼットに、メンズ、レディス、子供服が一緒になり、まとまりがなくなってきたものを、まとめていく楽しさが生まれてきたんです。僕ら夫婦は、服の好みも最初は違ったけど根本的なところは似ているので、その価値観は共有していました。

— ヒロシさんと仕事をしてみて、どうでしたか?
MASAH: 初めて一緒にお仕事をさせていただいて、ひと言でいうと“ひと言で言えない人(笑)”。ヒロシさんとご一緒することで様々な新しいものを垣間見ることができました。今回、“IN THE HOUSE”を任せてもらうことで悩むこともたくさんありましたが、学ばせてもらったことがとても多かったです。

—今回のポップアップに合わせて、〈FMAM〉もローンチしましたね。
MASAH: 僕たちがブランドをやるということは、もともとアウトなことだと思っていたんです(笑)。二人でお店という場所をディレクションしたいという思いはあったのですが、服を作るということは考えていなかった。ただ、このような機会を頂いたことで絶対的な何かをやりたいという意欲につながり、 〈FACETASM(ファセッタズム)〉の「落合宏理」くんにお願いしてスタートすることになりました。

—〈FMAM〉のコンセプトや軸となるものは何でしょうか?
MASAH: 色はモノトーンで、子供のように大人が着られて、子供が大人のように着られるのがコンセプトです。落合くんはパンクやスケートのカルチャーをもっていて、僕はヒップホップのカルチャーの中で育ちました。そしてヒロシさんと出会って、僕の知らないヒップポップの話を教えてくれたり、音楽でも服でも何でも、新しいアプローチの仕方を話してくれました。それを落合くんに話して、例えばこういうディテールを使いたいとか、プリントTシャツも僕らにしかできない何かを形にしたい…と落合くんに相談しました。値段設定もあまり高くならないようにこだわりましたね。

— 一番思い入れのあるアイテムは?
MASAH: 〈FACETASM〉でもよくあるリブを使ったアイテムを、モノトーンでやったらおもしろいなと思っていました。ギャザーを寄せて、未完成な部分も出したいと思って、なるべく入れられる限りリブを入れるようにしました。落合くんの服は足し算、僕は引き算なので、お互いにとってすごくいい経験になりましたね。

— ところで、ブランド名の由来は何でしょうか?
MASAH:  “FM”は〈FACETASM〉の最初と最後の文字“AM”は、「Asami」と「MASAH」の頭文字です(笑)。あとはラジオの「FMAM」にかけて幅の広さを意味しています。ロゴのジグザクは、ラジオの周波数を表現しているんですよ。

— 今後の展望についておしえてください。
MASAH & Asami: まだ始まったばかりなので何も大きなことは言えませんが、続けていくことを考えているので、続けさせて頂けるように頑張ります。

the POOL aoyama
東京都港区南青山5-12-24 シャトー東洋南青山1F
営業時間/11:00〜20:00

[問]ジュンカスタマーセンター
Tel:  0120-298-133(10:00〜19:00 日曜日定休)

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