The Supreme Team - 注目の10ブランド

〈Supreme〉ゆかりの才能が展開する10ブランドを紹介

ファッション
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絶えず信者とも呼べるファンを持ち、ストリート/スケートブランド界で圧倒的な地位と人気を博す〈Supremeシュプリーム〉。  そのハイクオリティな希少アイテムを手に入れる為、人々が何ブロックにも渡り行列を作る、low supply(少ない供給) = high demand(高い需要)という方程式を見事に確立させている同ブランドだが、それは創立当初からの美学を貫き、セルアウトを嫌うというスタンスがもたらした結果と言える。こうして1994年にJames Jebbia(ジェームス・ジェビア)が立ち上げた〈Supreme〉は、今季のコレクションに至るまで、秀逸で安定したデザインを生み出し続けている。

しかしその商品以上に希少なのは、〈Supreme〉の人材だろう。従業員からブランドがサポートするスケーターまで、〈Supreme〉の一員として名を連ねることのできた人々がそこで得るものは計り知れないようで、以下に紹介する10ブランドは、いずれも〈Supreme〉のスタッフやサポートされるライダーとして活躍する(していた)人物たちによって展開されている。Mark Gonzales(マーク・ゴンザレス)の〈Krooked Skateboards〉、Eddie Cruz(エディー・クルーズ)の〈Undefeated〉、Dave Ortiz(デイブ・オルティス)の〈DQM〉と同様、”Supreme family”とも言えるこちらの10ブランドに注目したい。


〈OAMC〉by Luke Meier

Arnaud Faeh(アルノー・ファー)と共に、“tough high fashion”というデザインテーマを掲げるブランド、〈OAMC〉を立ち上げたLuke Meier(ルーク・メイヤー)は、〈Supreme〉のヘッドデザイナーとして1999年より8年間、その後フリーランスデザイナーとして更に3年、 〈Supreme〉に籍を置いていた。 James Jebbiaと共通の美学を持って働いていたと話す彼は、『i-D magazine』マガジンでのインタビューで 、〈Supreme〉にいて学んだことは細部までのこだわりだと話す。オーナー/ディレクターであるJames Jebbiaが常にデザイナーに求めていたのは、すべてのプロダクトの細部にまで注意を払うこと。どんな服を作る際にも分析と深い考察を求められたという。更に学んだのは、自分たちの作るものに対して、仲間以外の人たちがどう思うかなど気にしないこと。自分たちが良いと思えるものが作れるか、それが唯一気にするべきことだと知ったと語っている。事実、Luke Meierのクオリティの高いデザインは〈Supreme〉の長年の人気と影響力に大きく貢献する結果となった。そして今、彼のブランド〈OAMC〉は2年目を迎えている。公開中の2016年春夏コレクションはこちら


〈NOAH〉by Brandon Babenzien

〈Supreme〉のデザインディレクターを務めていたBrandon Babenzien(ブレンドン・バベンジン)が立ち上げた自身のレーベル 〈NOAH〉。 2000年に、“自らの少年時代への叙事詩”というコンセプトで、当時のニューヨーカーやスケーターに向けてローンチしたブランドである。その後、本人の〈Supreme〉クリエイティブディレクターとしての復帰により2007年に活動を休止していたが、2015年、〈NOAH〉を再編すべく「Brandon Babenzien」は〈Supreme〉を去ることを決意。スケートボード寄りのアプローチはそのままに、より成熟した趣が加わった新生〈NOAH〉は、こちらからチェック。


〈Fucking Awesome〉by Jason Dill

言わずと知れたスケーターJason Dill(ジェイソン・ディル)は、〈Supreme〉のエディトリアルイメージやルックブックなどのヴィジュアル、1995年の『A Love Supreme』、その後約20年ぶりにリリースされたTyshawn Jones(タイショーン・ジョーンズ)、Nakel Smith(ナケル・スミス)、Mark Gonzales(マーク・ゴンザレス)、Eric Koston(エリック・コストン)、Alex Olson(アレックス・オルソン)らも出演する『cherry』などの映像作品に出演し、長年〈Supreme〉と深い関わりのある人物として知もられている。現在は〈Vans〉にライダーとして加入 。そしてブランドでありラジオショーも展開する 〈Fucking Awesome〉のマスターマインドとして14年前から活動を続けている。


〈Awake〉by Angelo Baque

〈Supreme〉のマーケティングマネージャーのポストを経て、〈Supreme〉ブランドディレクターを務めるAngelo Baque(アンジェロ・バク)が、スタートさせたのが〈Awake〉だ。ストリートウエアとトラッドなスポーツウエアからインスパイアされたカラフルなラインアップの〈Awake〉は『SHIPS JET BLUE Japan』でのみ展開中。日本以外に住む人達にとっては、〈Supreme〉の商品を手に入れるより入手困難なブランドかもしれない。


〈aNYthing〉by Aaron Bondaroff

ブランド〈aNYthing〉、 そして『OHWOW』ギャラリーで知られるAaron Bondaroff(エーロン・ボンダロウフ)は “Never Not Working(働かないことなどあり得ない)”という言葉を自身のマントラとして、アートワークや出版物にも記している人物だが、そんな彼もかつて〈Supreme〉クルーであった。万引きをして捕まり、1992年で高校を中退した彼がその2年後に得た就職先が〈Supreme〉だったのだ。彼が2001年に立ち上げた〈aNYthing〉は、やがてNew Yorkの様々な人種、カルチャーを背景に持つ人々にとって多大な影響力を持つブランドへと成長した。そしてLAにオープンした『OHWOW』ギャラリーも、現地アートシーンでの確かな地位を築いている。


〈Proper Gang〉by Max Vanderwoude Gross

先日、Brandon Babenzienの後任として 〈Supreme〉のデザインディレクターの座に着いたMax Vanderwoude Gross(マックス・ヴァンダーウッド・グロス)。彼はデザイナーとして〈Supreme〉に貢献する傍ら、自身のレーベル〈Proper Gang〉も牽引している。2012年にスタートしたこのブランド名は、彼自身が若い頃問題児だったことに由来するらしい。〈Supreme〉での彼の新しいポジションでの活躍と同時に、〈Proper Gang〉の今後の動きにも注目したい。


〈Bianca Chandon〉and〈Call Me 917〉by Alex Olson

有名スケーターであり、モデルやフォトグラファーとしてもその才能を発揮するAlex Olson(アレックス・オルソン)は、〈Bianca Chandon〉と、スケートブランド 〈Call Me 917〉という2つのブランドを立ち上げている。〈Supreme〉の『cherry』にも出演し、ブランドとの親交が深い彼は、伝説的スケーターSteve Olson(スティーブ・オルソン)の息子でもある。2014年にスタートした〈Bianca Chandon〉の名前は、女優Bianca Jaggerが『Studio 54』 で白馬にまたがっているアイコニックな写真と、有名レーサーOlivier Chandonに由来して名付けたという。 『Style.com』のインタビューにてAlex Olsonは、「いつか服のデザインをしてみたかった。ただTシャツを作るとかではなく、メンズ、レディースの服をデザインしたい」と語るように、〈Bianca Chandon〉の春夏コレクションでは、彼が注意深くディレクションしたデザインからスタイリングまでのこだわりが公開されている。


〈ANX Originals〉by Gio Estevez

Gio Estevez(ジオ・エステヴェス)はJames Jebbiaが1994年の〈Supreme〉 創立当時から起用しているアーティストだ。〈Supreme〉との親交と当時に、自身のアートワークや出版物などで知られる彼は、〈Burton〉、〈Casio〉 、〈Converse〉とのコラボレーションも行うなど、アーティストとしての知名度が高い。しかし彼のブランド〈ANX Originals〉に関して知られている事は少なく、Gio Estevez本人のバイオグラフィからも、アパレル界から多くの注目を集めないようあえてひっそりと展開している様子がうかがえる。展開しているのは世界でアメリカ、ヨーロッパ、日本のみ。


〈After Midnight〉by Akira Mowatt

ジャマイカと日本の血を引くAkira Mowatt(アキラ・モワット)は12歳までを日本の沖縄で過ごした。彼は90年代に〈Supreme〉がサポートした初期のスケーターの一人で、〈Zoo York〉、〈UXA〉、〈Vehicle Skateboards〉のチームにも参加。〈AM (After Midnight)〉はNew Yorkのストリートとスケートカルチャーに没頭していた彼が2009年に立ち上げたレーベルで、100枚のTシャツからスタートし、今ではストリートウエアのフルラインを展開している。〈Diamond Supply Co.〉とのコラボレーションも行うなど、今後も活動が注目される。


〈PARADISE〉by Sean Pablo

わずか19歳ながら〈Supreme〉のスケートビデオ『cherry』にてAlex Olson、Nak-el Smith、 Mark Gonzalesらと肩を並べるSean Pablo(ショーン・パブロ)も、〈Supreme〉がサポートするスケーターの一人である。現在は 〈Converse CONS〉のチームに所属する彼が、自身のクリエイティビティーのアウトプットとして始めたブランド〈PARADISE〉(前〈Palisades Paradise〉)にも注目したい。彼自身のスケーターとしてのキャリアとともに成長していくであろう同ブランドは現在、スケートカルチャーに宗教アイコンなど独特なモチーフをミックスしたグラフィックを中心に展開されている。

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