Interviews: FREITAG の新たなプロダクト展開とブランドのフィロソフィ

1993年に設立して以来、成長を続ける〈FREITAG〉の今後とは?

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「Markus Freitag(マーカス・フライターグ)」と「Daniel Freitag(ダニエル・フライターグ)」の兄弟によってスイスで創立されたバッグブランド〈FREITAG(フライターグ)〉。輸送トラックのタープ(幌)を使った唯一無二のプロダクトは、日本で発売されて以来、その人気はとどまることを知らない。これまではバッグや小物などのプロダクトを中心に展開していたが、ブランドのスタートから約20年が経った今、5年という年月をかけて、〈FREITAG〉本社から2,500km圏内で生産可能な生地を数種類開発。100%生分解性ファブリック「F-ABRIC」を使用したパンツとシャツを2014年11月に発売した。また、2015年8月末にはブランド初となるデニムの発売も決定。なぜ、このタイミングでアパレルを作り始めたのだろうか? また、今後の〈FREITAG〉の展望とは?

サステイナブルなものづくり

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「これまではトラックタープを使ったものを作っていましたが、アパレルも同じコンセプト。サステイナブルなものづくりをしたいという思いから、ファブリックを開発することにしました」と、Markusはそのスタートについて話す。展開しているのは、Tシャツやシャツ、パンツ、レディス用のサロペットといったベーシックなアイテム。「人々が一番必要とするTシャツとパンツをまず、作ろうと思いました。〈FREITAG〉で働く人のことを考えた場合も、それらが一番必要とされますから」。この「F-ABRIC」とは、3カ月ほどのサイクルですべて土に還るという特殊な生地。そこに目をつけたのも、彼らのコンセプトである“リサイクル”や“サステイナブル”といったことを考えていたからだ。

昔も今も変わらない信念

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“リサイクル”というコンセプトが見られるのは、プロダクトだけではない。2011年に中心部より少し離れた「NŒRD」と呼ばれる場所へ移転した〈FREITAG〉の工場は、再利用したコンクリートを使用して建設されていたり、雨水で洗浄作業がまかなえるよう、地下に約36万リットルの雨水を貯められる場所が設けられたり、タープをカッティングした際に出る不要なものをリサイクルできる仕分けボックスなど、いたるところに彼らのコンセプトが反映されている。「場所が変わっても、時間が経っても、私たちのやるべきことや信念は変わりません。むしろ、そういったことが今の方がやりやすくなってきているかもしれません。今後も新しいマテリアルを使ったものを開発していければいいなと思っています。ステップバイステップですね」と、Danielが話してくれた。

フィロソフィに共感できる場所

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そんな〈FREITAG〉を支えるスタッフの一人が、開発部チーフの「Pascal Dulex」だ。「〈FREITAG〉のフィロソフィに共感して、2010年からここで働いています。前職はPRエージェンシーだったので、非常に忙しい毎日を送っていたのですが、自分がきちんと納得ができたり、満足できる場所で仕事をしたかったのです」。そんな彼が目指すのは、ショップスタッフを含めて現在150人ほどいる中で、きちんとしたコミュニケーションが取れる場所。それが、ブランドを今後成長させるためのキーであったり、新たなプロジェクトを始めている〈FREITAG〉にとって必要なものだと話す。また、若手育成の場としても重点を置いてきたいようだ。今後のブランドの展開については「日本以外のアジアにもポテンシャルを感じています。特に台湾、タイ、中国、韓国からはアプローチもありますし、広げていければと思っています」と、さらなるブランドの拡大への展望を見据えている。

1993年にブランドスタートしてから約20年。これからの〈FREITAG〉の活動に期待したい。

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テキスト
フォトグラファー
Keisuke Akabane
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